商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 白揚社 |
発売年月日 | 2008/05/10 |
JAN | 9784826921015 |
- 書籍
- 新書
都市の記憶を失う前に
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都市の記憶を失う前に
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7年前に、何かの講演会で本人から頂いた本。 今は工学院大学の理事長になられたらしい。 日本の都市の美しさが失われているのがこの本の問題意識。 日本において近現代の歴史的建造物が失われる要因としては、以下の3点がある。 ・国土の高度利用・効率的利用の推進 ・防災安全上への対策の必...
7年前に、何かの講演会で本人から頂いた本。 今は工学院大学の理事長になられたらしい。 日本の都市の美しさが失われているのがこの本の問題意識。 日本において近現代の歴史的建造物が失われる要因としては、以下の3点がある。 ・国土の高度利用・効率的利用の推進 ・防災安全上への対策の必要性 ・文化財保護法の失敗 このどれもがオーナーの保有意欲を削ぐものであり、維持コストを負担できないオーナーは歴史的建造物を手放してしまうとのことだった。 欧米との比較を行い、日本との差異を ・ダウンゾーニング規制が行われている点 ・景観規制が行われている点 →近年日本においても行われ始めている。 ・所有者の同意なしに歴史的建造物の指定を行っている点 などを指摘している。 これら解消のために対応策をいくつかあげている。 (個人的に実現可能性が低そうだと感じたので内容は割愛) 日本の文化行政が寺社建築の保存から始まっているため、現在利用されている近現代の建築物に法律が追いついていないという指摘はなるほど、と思った。 税制や建築基準法、都市計画法、景観法、消防法と歴史的建造物との整合性が取れていない中、保存のために法整備、優遇措置が求められる。 まずは「保存したい」という市民意識の醸成の方が先のような気もする。そういった意識が萌芽すれば、ナショナルトラストなどの方式で歴史的建造物の維持する方法も広く一般化していくのではないだろうか。 2018/5/11再読了。
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歴史的建造物の保全策等について記述された建築関連の建築家による共著である。厳しい規制によって、建物の外観が保たれている欧米との比較など問題点の指摘が行われており、現行法制度の改善案についても盛り込まれているものの、「それが出来れば苦労はしない」と言うレベルであり、現実主義的な検討...
歴史的建造物の保全策等について記述された建築関連の建築家による共著である。厳しい規制によって、建物の外観が保たれている欧米との比較など問題点の指摘が行われており、現行法制度の改善案についても盛り込まれているものの、「それが出来れば苦労はしない」と言うレベルであり、現実主義的な検討に立った検証が必要では無いかと思われる。
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