商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 扶桑社 |
発売年月日 | 1999/12/20 |
JAN | 9784594028381 |
- コミック
- 扶桑社
四丁目の夕日(文庫版)
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四丁目の夕日(文庫版)
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商品レビュー
4.1
34件のお客様レビュー
だれにもおすすめできないけど、みんなに読んで欲しい。どうやったらここまで不幸を直視し続けることができるのか。最後ハッピーな風で終わるのもタチが悪い。文庫版初版帯のキャッチコピーは「人間、どう不幸になったってここまで不幸になれるものじゃない」だという。しかし、全員その可能性を孕んで...
だれにもおすすめできないけど、みんなに読んで欲しい。どうやったらここまで不幸を直視し続けることができるのか。最後ハッピーな風で終わるのもタチが悪い。文庫版初版帯のキャッチコピーは「人間、どう不幸になったってここまで不幸になれるものじゃない」だという。しかし、全員その可能性を孕んでいることを教えてくれる。たけしはただ幸せの間隔が極端に短く、不幸が長く深かった自分なのかもしれないと思わされる。ただグロかったり鬼畜なだけではなく常に隣り合わせでいて「幸せ」への問いかけをしてくる。たけしの強さは弱さはそれこそ「大乗仏教的」なのかもしれないと感じた。 ちなみに読んだ後めちゃくちゃ吐きそうになった。
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不幸が続くこともあれば不幸でない時もある。不幸でないことは幸せなのか。幸せというのは誰かの犠牲がないと成り立たないのか。ただ、誰かの不幸の上で成り立つ幸せは、優越感も同時に満たしてくれる。 奉仕する人、される人、人間は実際のところこの二種類にしか分別されないのかもしれない。
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何度も読むものでもないが軽やかに始まる前半を何度も読み返してしまう。キチガイになる前に彼はハッキリとわかっていたのだ。この世に「差」があり自分がその低い側にいることを。それは競争というような牧歌的な話ではなかった。人間に挟まれて生きる僕らは、そんな平和な生き方をしていない。改めて...
何度も読むものでもないが軽やかに始まる前半を何度も読み返してしまう。キチガイになる前に彼はハッキリとわかっていたのだ。この世に「差」があり自分がその低い側にいることを。それは競争というような牧歌的な話ではなかった。人間に挟まれて生きる僕らは、そんな平和な生き方をしていない。改めて何が幸せで何をして生きるのかを問うことになる。そしてこれを読んでしかその生き方を噛み締められない自身に何か引っかかりを感じながらも、やはりこれは生涯心に残る傑作だと思う。世の中の99.99%の共感は得られないはずだが、この作品を持って自分は漫画が好きだと思った。
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