商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 東京創元社 |
発売年月日 | 1963/10/31 |
JAN | 9784488140045 |
- 書籍
- 文庫
死の匂い
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死の匂い
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商品レビュー
3.7
3件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
イヤミス、イヤミス、本当にイヤミスです。プロローグで結末は分かっているのですが、それに向かっていく後半の展開が本当につらいです。 ステラがスペンサーに気づかれないように、なんとか彼を操ろうとしている様子は、なかなか面白かったです。ただそれが行き当たりばったりで、あまり知性を感じさせないのはやや物足りない感じを受けました。 その点アルレーの出世作である「わらの女」では、知力と知力のぶつかり合いがありましたので、そちらの方が格上の感じはあります。 とはいえ、「死の匂い」はそういう傲慢で愚かな女が、本当の本当に底まで行って初めて改心するというのも、またさらに愚かしいように思えます。そしてあまりにも愚かしさゆえの悲しさもまた感じます。 そういう意味では同じようなイヤミスである「わらの女」とはまた違った感じを受けました。 じつはスペンサーが…というような展開も予想しながら読んでいたのですが、結局そういう話はありませんでした。それなら最初のプロローグは無かった方がよかったのでは? とも思います。しかしあれがなかったら、中盤の展開は退屈で、読み進められたかどうかは正直怪しいですし、難しいところですね。
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(あらすじ) ステラは大富豪の一人娘。唯一の肉親である父が病に倒れ、多くの名医達が手の施しようがないと諦める中、一人の青年医師スペンサーが治療に辺り、父は奇跡的に助かった。 ステラの人生に現れたプリンス=スペンサー、やがて二人は結婚する。スペンサーは自分の研究に打ち込むための研...
(あらすじ) ステラは大富豪の一人娘。唯一の肉親である父が病に倒れ、多くの名医達が手の施しようがないと諦める中、一人の青年医師スペンサーが治療に辺り、父は奇跡的に助かった。 ステラの人生に現れたプリンス=スペンサー、やがて二人は結婚する。スペンサーは自分の研究に打ち込むための研究所がほしいと望んでいた。ステラは資金協力すると口では言っていたが、のらりくらりと先延ばししていた。 研究所を与えてしまうと彼は研究に没頭し、自分の事を省みなくなる…と思い、旅行やギャンブルなどの自分の世界に彼を連れ回す。この金銭感覚のズレが次第に夫婦間の亀裂となっていく。 やがて大富豪である父亡くなると、夫の反撃が始まる。彼女に恐怖と死の影がじわじわと迫って来る。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−− 私はこのヒロイン、好きになれない。一体どうしたらそんな結論に至るのか?彼女の思考回路がわからない。 ただただ夫を自分の側に侍らせたくて、彼の夢を阻害する。全くもって子どものように頭が悪い。そのくせ自分では頭がいいと思っている。読んでいるとイラ
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カトリーヌ・アルレー(Catherine Arley)の長編第一作(1953)。原題は Tu vas mourir! 望月芳郎訳。 舞台はアメリカ東海岸。大富豪の娘ステラは、父の命を救った青年医師スペンサーと結婚するが、享楽的な生活を続けたい妻と、研究のために財産を使いたい夫と...
カトリーヌ・アルレー(Catherine Arley)の長編第一作(1953)。原題は Tu vas mourir! 望月芳郎訳。 舞台はアメリカ東海岸。大富豪の娘ステラは、父の命を救った青年医師スペンサーと結婚するが、享楽的な生活を続けたい妻と、研究のために財産を使いたい夫との亀裂は深まっていき……。 物語はステラの視点で描かれる。終盤、追い詰められたステラの心理描写がサスペンスフルだ。
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