説苑 中国古典新書

高木友之助(著者), 高木友之助(著者)

• 販売会社／発売会社: 明徳出版社
• 発売年月日: 1982/01/01
• JAN: 9784896192254

商品レビュー

2017/12/30

言葉の贈り物で満載であり、感動の涙さえ滲む。漢文で思考することに慣れていないと、要旨を掴むことが難しいが、合理的な思考を徹底しているので、理屈を重ねた先に見えるものを作者と共有できた時、言葉の贈り物を受け取ることができる。議論の筋を追うことで初めて見える何かがあるという点で、ギリシャ哲学にも対峙しうる文明だ。一方で、ギリシャ哲学が科学の勃興を導いたのに対し、漢文学は何を導くか。これを生かすも殺すも我々次第だ。

2010/05/03

部下としてのあり方に迷ったら、この本を読みます。

逆命利君、之を忠という
（主君の命令に逆らっても主君のためになるようにするのを忠という）

孔子曰く、君子は本を務む、本立ちて道生ずと。
（孔子がいうには「君子はものごとの根本に精力を傾注する。
　そしてその根本が確立したときは、あらゆる道すじがおのずから開けてくる」と。）

頭が良い人は、本が好き？なのかと勘違いしちゃいましたが、
本は、根本ということだったんですねー。

部下としてあるべき姿とは・・・
事業部長に説教した夜に、再度（部分的に）読み直し。
Ｐ６６～６９（逆命利君の説明）は、今後の人生の中で、何回も読むと思います。
自分のあり方を確認する為に。

中国古典シリーズで、白文、書き下し文、解説で構成されています。
まずは、全体の解説だけを読んで、気に入った所は、書き下し文で読むと
染みます（笑）

完璧な上司が常に側にいて相談できるのでないかぎり、
こういう本をアドバイザーにするのも、悪くないと思います。