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「ただの人」の人生 文春文庫
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「ただの人」の人生 文春文庫

関川夏央(著者)

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「ただの人」の人生 文春文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 文藝春秋
発売年月日 1997/07/09
JAN 9784167519049

「ただの人」の人生

¥460

商品レビュー

4.3

7件のお客様レビュー

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2025/10/09

1993年刊。もとは『文學界』91年2月号~92年12月号連載のエッセイ「窓外雨蕭々」、19篇。 通底するトーンは明るくはない。ただ、落ち着いている。たとえるなら、冬の日本海、曇天か少々雨もよい。たまには、こういう気分に浸るのもいいかもしんない。 父、母、啄木、漱石、藤沢周平、洲...

1993年刊。もとは『文學界』91年2月号~92年12月号連載のエッセイ「窓外雨蕭々」、19篇。 通底するトーンは明るくはない。ただ、落ち着いている。たとえるなら、冬の日本海、曇天か少々雨もよい。たまには、こういう気分に浸るのもいいかもしんない。 父、母、啄木、漱石、藤沢周平、洲之内徹、小川徹、吉葉山、岩野泡鳴、鮮于煇……彼らの生き方がセキカワ流に語られる。とくに、関川の故郷新潟を舞台に、洲之内徹と画家佐藤哲三のことを書いたエッセイがいい。 「「唯挌論」ギルドの天才たち」はプロの将棋指しのこと。「ペシミストのロシア旅行」は91年に極東ロシア(ハバロフスク、ナホトカ、ウラジオストク、南サハリン)を旅した時に去来した思い。どちらも考察が深く、読みごたえがある。

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2022/08/15

関川夏央は好きな作家の一人である。1949年11月生まれというから、現在72歳になる。私が関川夏央を読み始めたのは「海峡を越えたホームラン」くらいからなので、相当に前の話である。以来、かなりの数の著作を読んできた。発表する作品の数は減ってきた気がするが、人間晩年図巻の最新作は20...

関川夏央は好きな作家の一人である。1949年11月生まれというから、現在72歳になる。私が関川夏央を読み始めたのは「海峡を越えたホームラン」くらいからなので、相当に前の話である。以来、かなりの数の著作を読んできた。発表する作品の数は減ってきた気がするが、人間晩年図巻の最新作は2021年12月の発行なので、まだまだ現役の作家だ。 この"「ただの人」の人生”は、「文學界」という雑誌の1991年2月号から1992年12月号まで連載されていたものに加筆をし、再構成したものである。かなり以前の文学者、例えば、夏目漱石や石川啄木のことを書いてあるものがあったり、自分の家族や知人のことが題材となっていたりするエッセイが20編ほど集められている。 それらも面白いのであるが、これらのエッセイが書かれた、おおよそ30年前と現在の違いが分かるエッセイも面白く読んだ。「中国の練り歯磨きで歯を磨く」と題されたエッセイは、それにあたる。中国の青島近辺に、中国資本の会社と、歯磨きの合弁会社をつくった日本人経営者、そこで働く日本人、あるいは、そもそもの中国で会社をつくったり、働いたり、暮らしたりすることについてを題材にしたエッセイである。上海や深圳ではなく青島の、それもその郊外での出来事であるということを考慮にいれても、その当時の中国の(少なくともエッセイの舞台になっているあたりの)産業の後進性が、そのエッセイには描かれている。30年間で国全体の経済規模は逆転した。ばかりではなく、例えば国全体のIT化の状態、大学教育のレベル、学術論文の質と数、等、国の競争力を左右する多くの分野で既に日本は中国の後塵を拝しており、実態としては、現在ではこのようなエッセイが成立する余地はなくなってしまっている。 関川夏央の書く文章は独特の味わいがある。それは、やや自虐的な内容を含むときに、更に味わい深いものになるように、私には思える。一度、「30年後の青島」という題名でエッセイを書いてもらえないか、等と思ったりしながら読んだ。

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2020/05/08

『本の雑誌』年間ベストから。これは合わなかった。『ド嬢』とか『よちよち文芸部』とか、漫画だと、文芸の素養が無くてもそれなりに楽しめてしまうんだけど、活字となると、苦痛の方が大きくなってしまう。学問としての”文学史”というジャンルは比較的好きなんだけど、じゃあ各個の文学作品はという...

『本の雑誌』年間ベストから。これは合わなかった。『ド嬢』とか『よちよち文芸部』とか、漫画だと、文芸の素養が無くてもそれなりに楽しめてしまうんだけど、活字となると、苦痛の方が大きくなってしまう。学問としての”文学史”というジャンルは比較的好きなんだけど、じゃあ各個の文学作品はというと、あまり面白いと思えない。翻って、それぞれの作者に興味はあるんだけど、その背景を掘り返すまでではない。そんな自分なので、本作も受け付けなかったんでしょう。

Posted by ブクログ

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