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文化人類学15の理論
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 中央公論新社 |
発売年月日 | 1984/09/20 |
JAN | 9784121007414 |
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文化人類学15の理論
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商品レビュー
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4件のお客様レビュー
昔、大学に入って最初にはまったのが文化人類学で、いろいろ本を読んでいたのだが、そこからいろいろなところに関心が拡がって、いつのまにかあんまり読まなくなっていたな。 最近、ホフステードに関心を持った流れで、「文化」ということがキーワードになってきていて、それの流れで、文化人類学へ...
昔、大学に入って最初にはまったのが文化人類学で、いろいろ本を読んでいたのだが、そこからいろいろなところに関心が拡がって、いつのまにかあんまり読まなくなっていたな。 最近、ホフステードに関心を持った流れで、「文化」ということがキーワードになってきていて、それの流れで、文化人類学への関心がよみがった感じ。 昔、いろいろ読んでいたといっても、読んでる範囲は、結構、狭くて、レヴィ・ストロース、クリフォード・ギアツとか、日本だと、山口昌男、栗本慎一郎、中沢新一、今福龍太とか。 h 今回の関心は、文化に関する誰それの思想を知りたいというより、広く文化ということを考えたいという感じなので、日頃はあまりしないのだが、文化人類学の全体像をまずおさえたいと思って、読んでみた次第。 「15の理論」というが、本当に15なのか、もっと多いのか、少ないのかは議論のあるところ、と前書きにも書いてあるのだが、章ごとに著者が違って、全体としては、ダブりがあったり、カバーできていない部分があったり、84年の本なのでやや古い感じがあったり、といろいろ不満は残る。でも、とりあえず、全体像を理解するのには役に立ったかな? 大きく、2つくらい面白かったのがあって、1つ目は、文化様式論ではルース・ベネディクト、構造主義ではレヴィ・ストロース、解釈人類学ではクリフォード・ギアツだけしか紹介されていないこと。要するにそういう理論は、一人のスーパーマンが代表して、自己完結しちゃった理論みたいな位置付けなんだな。 ここは、なるほどと思うとともに、マーガレット・ミードやグレゴリー・ベイトソン、エドマンド・リーチみたいなところが名前だけが出てくるか、名前も出てこないか、みたいな扱いになっているのは、バランス悪くない?と思う。でも、なんとなく、それはそれで、面白かった。 2つ目の面白かったのは、「15の理論」というが、実は、「理論との関係」みたいなことを論じているところ。「マルクス主義と人類学」「文化記号論」「現象学と人類学」など。なかでも、マルクス主義との関係は今の興味にかなりあっていて、面白かったかな? マルクス主義の歴史観では、最初に一種のユートピア状態としての原始共産社会を想定するわけだが、それは人類学的な観点からいって本当か?みたいな話。人類学側では、そこを検証しようとしているのだが、マルクス主義側では、あまりそこを議論する気はないようで、一種のドグマとして、そういうことなんだという世界になっているらしいこと(この本の出版以降、その辺は変わっているかもだが。。。) 人間社会の始原の状態をどう想定するか、というのが、社会変革の方法論に影響を与える気がしていて、そこに、なにか理想状態を始原にもってくることの潜在的な危険性に問題意識をもっている。 ここのところが今後深めたいところなんだなとあらためて思った。(始原状態をどう考えるのか?という問いとともに、それを考えるということ自体のもつジレンマみたいなもの) まあ、そんな感じ、徐々に「文化人類学」を学ぶ準備が整いつつある感じ。
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文化人類学の理論の概要を押さえられる。 参考文献もたくさん提示してあり、これから文化人類学を始める人には全体像をつかむためにはいいと思う。学説史や議論状況が中心なので文化人類学の醍醐味であるフィールドの話は少ないので、物足りない感じる。
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「社会科学の中でも社会学と心理学が好き」となれば、自(おの)ずと目は社会心理学に向く。また、いろいろ考えていることを帰納してみると、行きつくのは構造主義らしき考え方であった。これに、ナショナリズムに興味があるとなれば……どうしても抑えなければならないアプローチがある。それが、文化...
「社会科学の中でも社会学と心理学が好き」となれば、自(おの)ずと目は社会心理学に向く。また、いろいろ考えていることを帰納してみると、行きつくのは構造主義らしき考え方であった。これに、ナショナリズムに興味があるとなれば……どうしても抑えなければならないアプローチがある。それが、文化人類学だった。 15人の文化人類学者がいれば、15通りの文化人類学がある――そう言ってしまえば、まるで学問することを放棄してしまっているように聞こえる。だが、それだけ研究対象となる文化とは幅広く、また深いものだということなのだろう。もっとも、その方策を新書にぎっしり詰め込まれるとややボリュームが過ぎ、消化不良を起こしそうな印象を受けたが。
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