商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 中央公論新社 |
発売年月日 | 1973/06/10 |
JAN | 9784122000049 |
- 書籍
- 文庫
どくとるマンボウ青春記
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どくとるマンボウ青春記
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商品レビュー
5
2件のお客様レビュー
北杜夫の本は初めて読んだが、非常に面白い。 舞台が旧制松本高校→東北大であり、 大学時代の寮、そして故郷を思い起こさせるということもあるが、 そんなハチャメチャな時代をユーモアとセンチと、 自虐と自慢とで彩って、読んでいて飽きない。 最後の場面を見ると、父に対する反抗って見方も...
北杜夫の本は初めて読んだが、非常に面白い。 舞台が旧制松本高校→東北大であり、 大学時代の寮、そして故郷を思い起こさせるということもあるが、 そんなハチャメチャな時代をユーモアとセンチと、 自虐と自慢とで彩って、読んでいて飽きない。 最後の場面を見ると、父に対する反抗って見方も できなくはないとかな。
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著者の北杜夫さんは、あの齋藤茂吉の息子さんで、齋藤茂太さんの弟。 正直最初の20ページは退屈である。しかし、徐々に引き込まれる。著者は医者で頭がいいんだけど、正真正銘バカです(笑)もう、やってることがめちゃくちゃ。教師ぶん殴るし。ゲラゲラ笑いました(ただし、野郎にしかわからない...
著者の北杜夫さんは、あの齋藤茂吉の息子さんで、齋藤茂太さんの弟。 正直最初の20ページは退屈である。しかし、徐々に引き込まれる。著者は医者で頭がいいんだけど、正真正銘バカです(笑)もう、やってることがめちゃくちゃ。教師ぶん殴るし。ゲラゲラ笑いました(ただし、野郎にしかわからないかもしれない)。最後の方は読み終わるのが寂しくなっちゃったぐらい。 でも、北さんはやはりただのバカではない。全然勉強していないのにもかかわらずちゃんと東北大の医学部を卒業している。バカはやっていても、ピントはずれていないんだろうなぁ。 結末は、父である齋藤茂吉の死。そしてその時、北さんは最初の長編『幽霊』の原稿をカバンの中に入れていた。それは、青春の終わりを意味している。しみじみとしました。 戦後間もない頃の空気を感じられる良書。教科書に出て来た齋藤茂吉が詩を創作している様子も描かれており興味深い。
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