赤い拇指紋

オースティン・フリーマン(著者), 吉野美恵子(著者)

• 販売会社／発売会社: 東京創元社
• 発売年月日: 1982/08/01
• JAN: 9784488175030

商品レビュー

2015/06/12

強盗殺人事件が起き、金庫の周辺に散らばった紙に血のついた拇で押された指紋が残っていたことから指紋の持ち主が逮捕される。しかしその男は無罪を主張しており……。
指紋というものが絶対的な証拠であるとされるが、偽造することが可能であることを証明していく。ちょっと意外な結末だった。こういう終わり方するのかと。
ロマンス要素あり。

2015/05/04

貴金属売買会社の経営者であるジョン・ホーンビイのもとからダイヤモンドが盗まれるという事件が発生した。その現場に落ちていた紙に、血染めの指紋が残されており、ジョン・ホーンビイの甥であるルーベンの指紋と一致したことから、ルーベンは逮捕される。
無実を主張するルーベンは、科学者探偵であるソーンダイク博士にその解決を依頼する。

指紋が個人鑑別の重要な手段として犯罪捜査に採用されるようになった最初期の作品で、指紋という証拠のみを犯人特定の決め手とすることに、疑問を呈する。ソーンダイク博士が初めて登場する記念すべき作品。

2008/08/02

ソーンダイク博士初登場。証拠として指紋を採用するようになって間もない頃の話。金庫に納められたダイヤモンドが盗難にあった、ダイヤモンドをいれた箱には犯人の指紋が残されていた。指紋の偽造とかはシャーロック・ホームズの中にもあったな(笑) ちょっと真犯人逮捕がさらっと流された感じかな。ジャーヴィスの恋の話も良かった。

ソーンダイク博士シリーズ。