商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 中央公論新社 |
発売年月日 | 1982/06/23 |
JAN | 9784121006554 |
- 書籍
- 新書
元気が出る教育の話
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元気が出る教育の話
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商品レビュー
3
3件のお客様レビュー
さあ、これで元気が出るのか、気が抜けるのか。気は休まるようには思う。40年近く前の本である。どうして読んだか。職場で出している校通信に教育談義を連載しようと思って、ちょっと読み返してみたのだ。私が高校生ころの話だ。校内暴力が吹き荒れ、金八先生が始まった。私が通っていた中学校も、他...
さあ、これで元気が出るのか、気が抜けるのか。気は休まるようには思う。40年近く前の本である。どうして読んだか。職場で出している校通信に教育談義を連載しようと思って、ちょっと読み返してみたのだ。私が高校生ころの話だ。校内暴力が吹き荒れ、金八先生が始まった。私が通っていた中学校も、他中学からの襲撃を受けた。1個上の先輩が、京都でNO.2(どうやって決まったのか?)で、それと若い先生がタイマンをはったとか。なにやら物騒な話が多かった。自分もちょっとアイパーあててみたり、校則で禁止されている色物の靴下をはいてみたり、開襟シャツを着たり、まあいろいろと楽しんでいた。時代は大きく変わっている。しかし、読んでいてどうもさほどの違和感がない。子育てや教育にある根本的な問題は何も変わっていないのかもしれない。ただ、いつでもお天道様に見られているとか、ちょっと悪さをしたときのうしろめたさとか、そういうものは減ってきたようにも思う。子どもも大人も。
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数学者の森毅と、教育評論家の斎藤次郎の対談です。 森のスタンスは、これまでにも何冊かエッセイを読んでいて知っていたので、とくに新鮮味はありませんでした。 それより、対談相手の斎藤次郎についてググってみたところ、大麻所持で逮捕されていたようで驚きました。本書を読んでも根っからの...
数学者の森毅と、教育評論家の斎藤次郎の対談です。 森のスタンスは、これまでにも何冊かエッセイを読んでいて知っていたので、とくに新鮮味はありませんでした。 それより、対談相手の斎藤次郎についてググってみたところ、大麻所持で逮捕されていたようで驚きました。本書を読んでも根っからの反体制派のようで、いわゆる「学校化社会」の外の世界に対する共感も強い論者なので、そういうこともあるのかなあという気がしないでもないですが。
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- ネタバレ
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1982年刊行(1994年で18版目)。京都大学教養学部教授(当時)と塾講師との対談。 確かに、校内暴力全盛期に書かれた本で、現在とは少し状況が違うが、生きる(あるいは学ぶ)意欲をなくしつつ生徒たちなど、現在につながる問題の萌芽も見て取れる。 斎藤氏はニュータウン化した中で成長した子どもたちについて経験から語る一方、森先生は、昭和ヒト桁世代の絶対的価値に対するシニカルな目線が感じられる。 森先生、今、先生がおられたら現状をどう切り取って見るのでしょうか? 「ややこしさが消えて」「わかる喜びの道」は素敵な内容。 森「今の学校は強迫だらけだから、…逆の発想もいい」「たとえば幾何なんかええ…幾何…を学校教育の体制、入試の体制からはずし…マニア向けの段位制に…。それから整数論なんかもそれに向いている」「入試に縁のないところで幾何三段…数論四段とか…将棋にこるみたいに夢中になる子が…出てきそう」「共通一次みたいな国家体制に対抗できるのは家元制しかないのかも」 森「わかってしまったという結果よりは、わかる過程というか、わかった状況に到達するまでの気持ちとかの方が大切」 森「うちの文学部出た子なんかが…こぼすんだけど…短大あたりで…英語を読んで『これはこういうふうに言ったほうがいいかなあ、まあ日本語の関係から言うと、こう訳しておきますか』ってなことを言うと、ものすごう評判悪い」「同時通訳的に…出てこないと、あの先生は実力がないと言われる」「つまり、どっちでもいいんだって言うところが許されない。」 森「数学って…基本的なことはやさしい…。やさしいこと…は…納得してしまったらすごくやさしいけど、納得しない間は難しいという構造がある」「本質的なことっていうのはたぶんやさしくて、やさしいからなかなかわからなくて、そのために難しいことをいっぱいやるとやさしいことがわかる…そういう構造が…あると思う」「やさしいことをわかるために、難しいことを苦労せんとならんというところが実はある」
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