商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 童心社 |
発売年月日 | 1970/04/24 |
JAN | 9784494018017 |
- 書籍
- 児童書
戦艦武蔵のさいご
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戦艦武蔵のさいご
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商品レビュー
3.7
3件のお客様レビュー
解像度の差をなんと読み解けばよいか。 第五波攻撃までは非常に高解像度に感じるが、それ以後はそうではなく。 戦闘への緊張と、戦闘の高揚。それが冷め現実へ戻ったことを表しているのか。 たんに描写の得手不得手なのか。 あるいは『蟹工船』なのか。 小学生までに読んでショッキングだった、...
解像度の差をなんと読み解けばよいか。 第五波攻撃までは非常に高解像度に感じるが、それ以後はそうではなく。 戦闘への緊張と、戦闘の高揚。それが冷め現実へ戻ったことを表しているのか。 たんに描写の得手不得手なのか。 あるいは『蟹工船』なのか。 小学生までに読んでショッキングだった、戦争を題材にした作品といえば『はだしのゲン』がある。本書には同程度にショッキングな描写があり、もし小学生の時に読むことになったならば、そこから先へ進むことは出来なかったかもしれないと思うほどだ。 そういう箇所は、解像度が非常に高く、書き手の意欲というか熱量も高いと感じる。戦艦の機銃座といえば砲塔を備えたものと思っていたが、甲板に土嚢を積んだだけのようなしろものもあったそうで、いやはや。 タイトルの通り、武蔵が沈む段になると、筆致が鈍く、重くなったように感じられる。気が進まない、後ろめたい、あるいは正確ではないことを書いている、とでもいうように。 実際のことは分からないが、解像度と熱量の差を咀嚼できないでいる。
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- ネタバレ
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【初めての戦争本】 昭和49年生まれの僕が初めて「戦争の悲惨さ」を意識に刷り込んだ初めての作品。 広島のおとなりである岡山育ちの小学生であった僕が親しんでいた戦争ものの作品にはもちろん「はだしのゲン」もあって、当然愛読していたのだが、少年向けマンガであったこともありやはりエンタメ色が強かったのと、戦争ものというよりは「原爆もの」というイメージが強かった。(「原爆」というテーマはこれはこれで非常に重要なテーマで僕のメンタリティーに大きな影響を及ぼしているのだが、それはまた別のお話という事になります。) 本作は、おそらく小学校高学年くらいの時に学校図書館で借りて読んだものであろうと記憶している。実は40代になってこの本のことを思い出すのに結構時間がかかってしまった。 はじめ吉村昭の「戦艦武蔵」かなと思って読み始めたのだが、読み進めている途中でも「あれ?この本だったかな?だとしたら初めて読んだのは中学生くらいの時かな?小学生が読めるレベルの文体とボリュームではないしなぁ・・・」となかなか判断ができなかったのだが、読了してから「多分違うな」と確信した。 そこで今度は、「武蔵」「挿絵」「児童向けなのに凄惨な描写」「青い表紙」という記憶を頼りにもう一度検索明けなおしたら、この本に行き当たり、まず表紙の画像をみて、「あ、間違いなくこれだろう」と。 それで、ちょっと高価ではあったが、書籍版の新品を購入、読了して改めて「この本だ」と確信したのでした。 【あらすじ】 物語は武蔵最後の戦いとなるレイテ湾沖海戦「捷一号作戦」の発動から始まる。吉村「武蔵」では物語が85%進んで残り僅かのところだ。基本著者≒主人公の一人語りプラスときどき主人公の語りに神目線付与といった文体で物語は進められる。 作戦前に遺書を書くところから始まり、上官、同僚との親密な語り合いを経て、戦闘に突入し凄惨な状況をへて、沈没、退艦、奇跡的救出という物語のなかに、軍艦とは?戦闘とは?生きるとは?天皇とは?軍部とは?という事に対して思いをはせる主人公や周辺の人々のドラマが錯綜する。 【所感】 特に、巨大苛烈な銃弾に対し、人間がいともたやすく引き千切られていく死の描写は圧巻であり、「…どろりとした、うす赤い、おかゆのような…」という表現に、小学生であった僕はいたく衝撃を受けたものである。(そして今回、この一文を読んだ時に本作が小学生の時に読んだ作品であると完全に確信。) そういった実存ドラマを補強する挿絵(画家:藤沢友一)や、武蔵や同型艦である大和の諸元データ、作戦行動図などの史料などもふんだんに盛り込まれた本書の構成は、児童向けとは思えないほどの内容だ。 昨今の世の中事情ではこういった内容の作品は児童向けとしては敬遠されるかもしれないが、少なくとも僕はこの本を敬遠しなかった事よって、戦争を知らない世代でありながら、何としても戦争は敬遠したいものだというメンタリティに至ったと感じているし、負の遺産をオブラートに包まずに伝えている本作のような作品は大切に紹介していきたい。
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絶チルの作者の人のツイッターで紹介していて気になってた。夏なので読んだ。 武蔵に乗った人達の手記集だと思ってたけど、当時18歳だった兵士の回想録…というよりは、実体験を元にしたフィクションという感じだった。 海軍は陸軍と違って、いくらか人間的だ。閉鎖された艦の中では助け合わない...
絶チルの作者の人のツイッターで紹介していて気になってた。夏なので読んだ。 武蔵に乗った人達の手記集だと思ってたけど、当時18歳だった兵士の回想録…というよりは、実体験を元にしたフィクションという感じだった。 海軍は陸軍と違って、いくらか人間的だ。閉鎖された艦の中では助け合わないといけないからだろうな。 16歳から志願して兵士になれちゃったのか…。教育の影響って…。
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