商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 岩波書店 |
発売年月日 | 2000/08/19 |
JAN | 9784003421437 |
- 書籍
- 文庫
社会学的方法の規準
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社会学的方法の規準
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お互いに似ているからという理由で連帯する社会がある。部族社会。村社会。個人は個性を持たず社会に埋没。全体の価値・信念に従う。分業はあまり進んでいない。ある無機物の固体はたくさんの分子から構成されるが、それぞれの分子は個性的な活動はしない。それに似ている。▼一方、お互いに違うからと...
お互いに似ているからという理由で連帯する社会がある。部族社会。村社会。個人は個性を持たず社会に埋没。全体の価値・信念に従う。分業はあまり進んでいない。ある無機物の固体はたくさんの分子から構成されるが、それぞれの分子は個性的な活動はしない。それに似ている。▼一方、お互いに違うからという理由で連帯する社会もある。個人はそれぞれ個性があり、得意・不得意がある。それぞれの活動はお互いに依存している。分業が進んでいる。個人はそれぞれ、お互いに依存している生物の臓器たちのよう。このような社会では、それぞれの個人が違っているからこそ連帯が生まれる。個人の人格を尊重することが大切になる。▼社会の側が、個人の人格尊重を求めている。まず社会ありき。エミール・デュルケームDurkheim『分業』1893 社会的なもの。個人にとって外在的で、個人の行為・思考・感覚を拘束・規定する。全体は部分の総和ではない。個人の意識を外から束縛する規範・思考・習慣・法則(社会的事実)。まず社会ありき。※個が社会を作るという意味で人間は社会的存在であり(Weber)、社会が個を作るという意味で人間は社会的存在(Durkheim)。エミール・デュルケームDurkheim『規準』1895 自殺は個人だけの問題ではなく、規則性がある。戦争時は自殺が減る。カトリック・ユダヤの方がプロテスタントよりも自殺率が低い。既婚者は未婚よりも自殺率が低い。仲間意識・結びつき・連帯は自殺を防ぐ。自分の居場所を失う、アイデンティティを喪失すると自殺につながる。自殺は個人の病だけでなく、社会の病。自殺はプライベートな現象だけでなく社会現象。自殺は社会状態の反映として、個人に現れたもの。自殺・犯罪・非行。▼集団(軍隊)への忠誠心・連帯が強すぎると、個よりも集団が優先され、個の価値が低く感じられるようになり、自殺する。一方、友達いない。家族いない。つながりがない。連帯が弱い孤独な個人は自殺する。生の目標をもたらす社会から切り離され、個人は自分自身の運命の支配者となる。集団とのつながりが濃密すぎても自殺が起きるし、集団とのつながりが希薄すぎても自殺が起きる。▼昔は階級ごとに追求できる欲求が制限されていたが、徐々に平等になってくると「これやりたい。あれやりたい」と欲求が大きくなる。欲望が過度に肥大化。「お前は農民の子なんだから諦めろ」では納得できない。しかし欲求は実現するとは限らない。焦燥感がつのり、欲求不満・挫折感を感じる。自分は価値のない人間だ。社会に幻滅。目標を喪失。虚無感。自殺する。▼社会的規律の働きが衰退・崩壊した状態。無規制。法がないこと(アノミー)。急的な社会変化によって生じる欲求・価値の攪乱(混乱)状態。アノミー尺度(L.スロール)。社会の指導者は個人の欲求に関心を持ってないと思う。この社会は予測できない無秩序な世界だと思う。生活の目標が後退している。無力感を感じる。仲間からサポートを期待できない。▼国家とバラバラの個人の間の中間団体(職業団体など)が人々に道徳的な連帯感をもたらす。エミール・デュルケームDurkheim『自殺』1897
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内容をまとめると、、 社会学は哲学、心理学、諸々の学問から区別されなければならない。社会学は科学として、社会を客観的(物としての性質を持つものとして)にとらえる。個人的な問題と切り離して普遍的に社会に還元できるものが社会的事実である。 同時期のスペンサーやコントなどの社会学者は...
内容をまとめると、、 社会学は哲学、心理学、諸々の学問から区別されなければならない。社会学は科学として、社会を客観的(物としての性質を持つものとして)にとらえる。個人的な問題と切り離して普遍的に社会に還元できるものが社会的事実である。 同時期のスペンサーやコントなどの社会学者は社会学の方法論を正確に定義づけておらず、その定義づけをした点でデュルケームは価値があった。また、比較社会学に大きな価値を見いだしていた。
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原書名:Les Règles de la méthode sociologique 序論 社会的事実とはなにか 社会的事実の観察にかんする諸基準 正常なものと病理的なものの区別にかんする諸基準 社会類型の構成にかんする諸基準 社会的事実の説明にかんする諸基準 証明の実施にかんす...
原書名:Les Règles de la méthode sociologique 序論 社会的事実とはなにか 社会的事実の観察にかんする諸基準 正常なものと病理的なものの区別にかんする諸基準 社会類型の構成にかんする諸基準 社会的事実の説明にかんする諸基準 証明の実施にかんする諸基準 結論 著者:エミール・デュルケーム(Durkheim, Émile, 1858-1917、フランス、社会学) 訳者:宮島喬(1940-、東京府、社会学)
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