商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 童心社 |
発売年月日 | 1976/06/19 |
JAN | 9784494024094 |
- 書籍
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絵本 玉虫厨子の物語
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絵本 玉虫厨子の物語
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法隆寺玉虫厨子を作ったという、名もなき若者の物語。 美しい乙女を嫁にとるために、仏師として名をなすよう言われた若者(若麻呂)は、一心に仕事をした。 おとめを妻にという思いよりも、ぃまではただ美しいものが作りたいという思いだけに自分の力の限りをつくす若麻呂。 厨子は美しくできあがったものの、仕上げ切れずにいる若麻呂は、ある日セミ取りの男の子のおかげでそれはそれは美しい、玉虫の羽に魅せられる。 その玉虫のかがやく美しさこそが厨子の仕上げの金だと、それから若麻呂はくる日もくる日も玉虫を捕まえた。 夜中に松明を持って野山をうろつく若麻呂は、村の者から気がふれたといわれた。 しかし、そうして虫たちの姿を見るうちに、虫たちの命の営みの中に本物の美を、神をこえた美を見ることができた。 そして厨子は仕上がったものの、もうおとめを妻にとることも、厨子すらも、若麻呂にとってはものの数ではなくなった。 それから若麻呂は厨子を置き、家を出たまま、どこにいるやら知られることもなかったと… ほんとの話なのかな?つくり話かな?だとしたら、人の妄想とは素晴らしいものだなぁ。
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国宝・玉虫厨子を作った名もなき仏師の物語。 かりに若麻呂と呼ぶことにするこの若者には、結婚を約束した美しい娘がおり、その両親に認めてもらうためにはじめた厨子作り。だが一心不乱に厨子作りにのめり込むうちに、他にない、美しさを極めたものをと考え出したのが、玉虫の羽で飾るというもの。何百何千という玉虫を集め、厨子を完成させた時には、若麻呂はもう、娘を妻にするということなく、どこかへと姿を消したのでした。娘は結婚して幸せになったやら、それとも尼となったやらはわかりません。 玉虫をちりばめた厨子が人々を驚かせ、法隆寺金堂に納められたのは それからずっと後の話です。 もちろん、一職人の名が残っているわけでなく、作者は想像でこの物語をかいたのですが、・・・玉虫厨子は いろんなエピソードをかきたててくれ、その時代に思いを馳せられる芸術品です。 平塚武二さんの 古い文体が、なんともぴったりなのです。
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太子関連の話題をしていたので、つい懐かしくw 法隆寺に伝世する、国宝「玉虫厨子」が出来上がるまでのお話を絵本にしたもの。絵本の初版は1980年だが、絵本でなければ、もっと古い書籍あり。 因みに、読んだ時代は違うが、私が絵本、母が書籍で読破。変なところで趣味の相似が窺えるな…...
太子関連の話題をしていたので、つい懐かしくw 法隆寺に伝世する、国宝「玉虫厨子」が出来上がるまでのお話を絵本にしたもの。絵本の初版は1980年だが、絵本でなければ、もっと古い書籍あり。 因みに、読んだ時代は違うが、私が絵本、母が書籍で読破。変なところで趣味の相似が窺えるな…www 絵本の内容をもう少し端的に言うと、厨子作成の過程には主人公の若い仏師の恋物語が含有。 が、かつて幼児だった私は、そこに興味を覚える訳もなく、単純に厨子の工芸デザイン(透し金具の下に、推測4500匹分という気の遠くなるような数の玉虫の羽を敷き詰める)に衝撃を受けた。これぞ、まさに当時の極致美! 興奮する!! やはり偉業を為すには、下積みと苦労があればこそ、なのかも。 因みに、「玉虫厨子」についての余り役に立たない概要を、以下に。 ■玉虫厨子(たまむしのずし) 高さ226.6cmの国宝。法隆寺に伝世。 須弥座に宮殿形を乗せた漆塗りの厨子(仏像・仏画・シ舎利・経典などを安置する物)で、透し金具の下に推測4500匹分の玉虫の翅鞘を敷いていたことから、通称「玉虫厨子」と呼ばれる。 製作時期は、宮殿や須弥座の建築様式なども含めて、7世紀半ばと考えられる。また用材の殆どは日本産楠だが、絵画や文様の様式には朝鮮系の特色が見られ、飛鳥時代の仏教美術全般に活躍した朝鮮渡来の技術者らの手になるものと見られる。 本尊仏は既に失われているが、内部の押出千仏像や漆塗りの扉・壁面などに、密陀絵で描かれた絵画や装飾文様は残存。とりわけ、須弥座両側面に描かれた「捨身飼虎(しゃしんしこ)」「施身聞偈(せしんもんげ)」の本生図は、異時同図法によって描かれた日本最古の説話画。 いずれの絵画も仏法への献身を表現しており、厨子製作の背景に、ようやく定着しつつあった仏教への深い傾倒が窺える。
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