商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 原書房 |
発売年月日 | 2008/03/15 |
JAN | 9784562041435 |
- 書籍
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ドキュメント ヒトラー暗殺計画
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ドキュメント ヒトラー暗殺計画
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商品レビュー
4.5
4件のお客様レビュー
「ヒトラーの親衛隊」と「ホロコースト全証言」でも証言が引用されているフィリップ・フォン・ベーゼラーガー男爵に取材して写真も借りているが兄のゲオルク・フォン・ベーゼラーガー男爵共々「兄弟で騎士十字章に輝く英雄」として紹介している「続ラスト・オブ・カンプフグルッペ」の記述と全然違うの...
「ヒトラーの親衛隊」と「ホロコースト全証言」でも証言が引用されているフィリップ・フォン・ベーゼラーガー男爵に取材して写真も借りているが兄のゲオルク・フォン・ベーゼラーガー男爵共々「兄弟で騎士十字章に輝く英雄」として紹介している「続ラスト・オブ・カンプフグルッペ」の記述と全然違うので同姓同名の別の一族の兄弟ではないのか?と思ったものだ。ベーゼラーガー兄弟はシュタールベルクの回想録などで名前は出て来るが7月20日事件の関係者として具体的に紹介された日本語で読める本は、これくらい?「続ラスト・オブ・カンプフグルッペ」が刊行された時点では「ドキュメント・ヒトラー暗殺計画」の原書は刊行されているのにフィリップ・フォン・ベーゼラーガー男爵の証言を使っている本を使わないでベーゼラーガー兄弟を紹介している珍妙な事になっている。「パルチザン掃討のためにいわゆる「デッドゾーン」を作るというプランは、ゲオルク・フォン・ベーゼラーガーの発案である。これはつまり、広い範囲の住民を強制移住させ、その後に見つかった人間をゲリラと推定して殺害するというものだった」なんて「国防軍神話」を信じている読者層には受け入れがたいだろうが「要するに、トレスコウを中心とする軍部レジスタンス・グループも、前線の後方で行なわれるパルチザン掃討の方法論においては、ナチ政権に忠実な将校たちと大差なかった」は重要だ。ヘレロ人戦争以来のドイツ軍の「パルチザン掃討の方法論」の延長線上にあるのだろうから。 メリッタ・シェンク・フォン・シュタウフェンベルク伯爵夫人は男社会の第三帝国ではハンナ・ライチュと並ぶクラウス・シェンク・フォン・シュタウフェンベルク伯爵の義姉であるにも関わらず「シェンク伯爵夫人」と名乗る事を条件にして釈放されたが米軍機に撃墜されたので他の一族同様、強制収容所にいたら「零時」を迎えていただろうから皮肉な話。考えようによってはダイヤモンドつき金パイロット偵察員章を受章された女性はシュタウフェンベルク伯爵家の女性と終生ヒトラーの崇拝者だった女性の2人なので妙な感じもする。
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※このレビューにはネタバレを含みます
数年前にトム・クルーズ主演で「ワルキューレ」という映画が公開されたが、あれは最後のヒトラー暗殺計画となった1944年の事件を取り上げたもの。本書も中心となるのはその暗殺未遂事件だが、その前に、1939年、第二次大戦が本格的に始まる前、ナチスがポーランド侵攻を行った直後に、一介の家具職人ゲオルク・エルザーが、たった一人で行ったヒトラー暗殺未遂事件も取り上げている。この民間人であるエルザーの、戦争が始まると国中が不幸になるという素朴な思いからヒトラー暗殺を企てる純粋さ。「ワルキューレ」の中心人物である軍人シュタウフェンベルクの国を思う心と、信仰や家族愛との葛藤(シュタウフェンベルクは信仰心の厚い軍人であり、仮にヒトラーのような悪であっても、上官を殺害する、人を殺害するという事は軍人の規律、信仰心には反することであった)。 ただ、エルザーの純粋さに比べると、ヒトラーを暗殺しようとして、踏みきれなかった数多くのドイツ将校達はなんとも頼りなく、不甲斐ない感じもしてしまう。
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ヒトラーに対しては、映画にもなった「ワルキューレ」作戦だけでなく、数々の暗殺計画が企てられていたこと、そしてこの男の悪運の強さがよく分かります。
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