商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
発売年月日 | 2008/03/10 |
JAN | 9784167116200 |
- 書籍
- 文庫
死せる湖
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死せる湖
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商品レビュー
4
3件のお客様レビュー
先日、NHKで瀬戸内寂聴さんのドキュメンタリー?映像を見ていて、一度読んでみたいと思い購入。 ちょっと苦手な作風ながらも、情景描写には品があり、美しい表現力だと思った。 薄い本であるにもかかわらず、読み終わるまでずいぶん時間がかかってしまった。 時系列を追うのに私の脳味噌は...
先日、NHKで瀬戸内寂聴さんのドキュメンタリー?映像を見ていて、一度読んでみたいと思い購入。 ちょっと苦手な作風ながらも、情景描写には品があり、美しい表現力だと思った。 薄い本であるにもかかわらず、読み終わるまでずいぶん時間がかかってしまった。 時系列を追うのに私の脳味噌はどうも追いつけないようだ・・・。 本当は時系列を追う必要は無いのかもしれない。 順に感じる作品なのかもしれない。
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結婚5年目、29歳の時、萌子は突然8歳上の夫から性生活を拒絶された。夫の外に性の相手を見つけ、奔放な生活を続けながら、精神を病んでは病院に入り、趣味のように自殺未遂を繰り返す。 体の触れ合いがなくなるとともに夫婦の心も離れていったが、それから10年以上経ってもお互いに離婚を言い出...
結婚5年目、29歳の時、萌子は突然8歳上の夫から性生活を拒絶された。夫の外に性の相手を見つけ、奔放な生活を続けながら、精神を病んでは病院に入り、趣味のように自殺未遂を繰り返す。 体の触れ合いがなくなるとともに夫婦の心も離れていったが、それから10年以上経ってもお互いに離婚を言い出すことはことはない。この関係は一体何なのか…。 自問自答するほどに萌子の諦観のようなものが深まっていくようで、性描写がこんなにもあるのに驚くほど暗くて重い。寡黙な夫がときに語ることばも二人の間にある暗く澱んだ孤独感を際立たせる。
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つらつらと続く描写の波に身を任せる快感を味わう。 読み終えると性と死の開放の話だと気づく。 言霊を強く信じながらも、官能の中で口走る言葉にはその確信をゆるめる。 全体の物静かな情景の中に 燃えるような強い情念が幻夢のように現れては消え 傷みと快感をとりちがえる魔力におちる。
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