![きもち](https://content.bookoff.co.jp/goodsimages/LL/001578/0015785217LL.jpg)
- 新品
- 書籍
- 児童書
- 1205-01-01
きもち
![きもち](https://content.bookoff.co.jp/goodsimages/LL/001578/0015785217LL.jpg)
1,320円
獲得ポイント12P
在庫なし
発送時期 1~5日以内に発送
![](https://content.bookoff.co.jp/assets/images/banner/campaign/limited/blank-750-120.png)
商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 福音館書店 |
発売年月日 | 2008/02/01 |
JAN | 9784834014884 |
- 書籍
- 児童書
きもち
商品が入荷した店舗:店
店頭で購入可能な商品の入荷情報となります
ご来店の際には売り切れの場合もございます
オンラインストア上の価格と店頭価格は異なります
お電話やお問い合わせフォームでの在庫確認、お客様宅への発送やお取り置き・お取り寄せは行っておりません
きもち
¥1,320
在庫なし
商品レビュー
3.7
14件のお客様レビュー
気持ちを想像させる絵 その気持ちを文で理解する 人の気持ちをどうとらえるか、さすが谷川俊太郎さんと、長新太さん
Posted by
先日、谷川俊太郎さんの本を探しに、いつもの図書館に行ったところ、長新太さんとコンビで書かれている絵本が何冊かあったので、それをまとめて読んでみることに。 1978年発表の本書は、終盤まで絵のみで展開されて文章が全く無い為、そこでは何が起こっていて、それぞれがどんな気持ちで...
先日、谷川俊太郎さんの本を探しに、いつもの図書館に行ったところ、長新太さんとコンビで書かれている絵本が何冊かあったので、それをまとめて読んでみることに。 1978年発表の本書は、終盤まで絵のみで展開されて文章が全く無い為、そこでは何が起こっていて、それぞれがどんな気持ちでいるのかといった方向に自然と関心が向くような構成に上手さを感じながらも、そこには子ども向けだからといって、子どもだけの問題を扱っているわけではなく、『こどもも おとなも きもちは おんなじ』と大人も不完全な人間なんだということを述べながらも、『でも じぶんのきもちと ひとのきもちは ちがう』といった、時に大人でもこれに気付かない人がいるのではと思われる、そうした大事なことを子どもの時点で伝えることの大切さとは如何ばかりなものであろうと、考えずにはいられなかった。 私の中で詩人とは、どこか世間離れしていて、その達観とした独自の視点で、その人ならではの世界を言葉によって見せてくれる印象が強く、そうした印象はもちろん谷川さんにもあるのだが、こうして絵本の文章を見てみると、至極真っ当なことを冷静に落ち着いた文体で優しく教えてくれて、まるで詩人とは真逆のイメージと思われながら、これも谷川俊太郎なんだと考えると、果たして詩人という言葉の持つ意味合いが、私の思っていたそれよりも広かったのか、それとも谷川俊太郎という人間性の広がりなのか、この後に登録する『わたし』や『あなた』が、まだ詩とも捉えられそうな文章だっただけに、本書の谷川さんから読み手に直接問いかけるような短くも真摯な文章は、思いの外、私の琴線に触れ、ハッとさせられるものがあった。
Posted by
2024.11.20 市立図書館 きのうの訃報から一夜、うちに蔵書のないなつかしい作品を探して図書館へ。 追悼コーナーは詩集が中心で、絵本はけっこうもともとの棚に残っていていた。 詩人・翻訳者として幅広い仕事があったが、私がいちばんさいしょにであった谷川俊太郎はたぶんマザーグー...
2024.11.20 市立図書館 きのうの訃報から一夜、うちに蔵書のないなつかしい作品を探して図書館へ。 追悼コーナーは詩集が中心で、絵本はけっこうもともとの棚に残っていていた。 詩人・翻訳者として幅広い仕事があったが、私がいちばんさいしょにであった谷川俊太郎はたぶんマザーグーズの翻訳(堀内誠一の絵の)と園で購読していた「こどものとも」や「かがくのとも」といった月刊絵本で、長新太と組んだこの「きもち」(1978年3月号)「わたし」(1976年10月号)はとくにインパクトの大きい作品だった。月刊誌の配本で(わたしはもちろん大人のほうも)なんの気負いもなく偶然手にし、忘れられない作品になったのは幸いだった。R.I.P. 谷川俊太郎の文、といっても、この本はとある少年の一日の流れの中でのさまざまな表情をずっと無言で描いていって、最後の方の見開き2場面のみ言葉がついているだけ。 いろんな きもちが うまれては きえ きえては うまれる。 やさしいきもち おこるきもち はずかしいきもち おそろしいきもち⋯ こどもも おとなも きもちは おんなじ。 でも じぶんのきもちと ひとのきもちは ちがう。 ひとが どんな きもちか かんがえてみよう。 これで全部。全体のストーリーラインはどうやってつくられたのだろう? 谷川さんから構成の提案があって長さんが絵を描いたのか、なんらかの相談があったのか⋯ともあれ、入学前にこういう絵本にふれて、すぐに何がわかったとか変わったということもないのだけれど、深いところにずっとこの本は忘れられずにある。谷川俊太郎の絵本というのはそういうふうにわたし世代の一部を作っている。それってすごいことなんじゃないかなと思っている。
Posted by