商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 河出書房新社 |
発売年月日 | 1984/10/04 |
JAN | 9784309400969 |
- 書籍
- 文庫
夢の宇宙誌
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夢の宇宙誌
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商品レビュー
4.3
6件のお客様レビュー
中学のときに読んでワクワクしたもの。以後、その関係から広がり。 澁澤さんに集成をいただいたのも思い出す。この辺のは、学生時代の楽しい読書の一部。自分の青い部分も見えたりでちょっと恥ずかしくもある。
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89年1月号のスタジオヴォイス(まだ中綴)には、「中高生カルトファンのアイドル」というアオリで、澁澤龍彦文庫総カタログ(全32冊。この段階で河出はQまで。角川とかロマン文庫とか抜けてるので総ではない)が載っている。まさにアイドル。コーヒー一杯とおなじ値段で買うことができるようにな...
89年1月号のスタジオヴォイス(まだ中綴)には、「中高生カルトファンのアイドル」というアオリで、澁澤龍彦文庫総カタログ(全32冊。この段階で河出はQまで。角川とかロマン文庫とか抜けてるので総ではない)が載っている。まさにアイドル。コーヒー一杯とおなじ値段で買うことができるようになって、どっと中高生が澁澤龍彦を手にしたのである。めでたい時代だ。私鉄沿線駅前、十坪あるかなしかの本屋の狭い文庫棚に、新刊はかならず並んだ。なにも知らないアホな中学生にも、そこから、途方もなく広く、遠い、世界が拡がっていることだけはわかった。おぼろげにぶつかりだした有象無象の切れっ端を、世界に嵌めていきはじめたコドモは、夢中になりました。博物学は世界の再生、再構築だからなー。 遊びようのない玩具、非生産的な機械、異形の天使、世界の終わりに用意された場所、小宇宙を宿した生活とは無縁の美しいラレツにもぶつかり、それらはあの素っ気ないほど晴朗な語り口とともに、地層の奥底にいまも埋まっているはずです。たぶん。
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ホムンクルスについて、天使について、アンドロギュノスについて……、読み物として面白い。各々のトピックについてもっと詳しく知りたければここから勉強しなければならないけれど。いったいこの人は、どのようにしてこのような網羅的知識を自分のものにしたのだろうか。
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