塔(上) 集英社文庫

梅原猛(著者)

• 販売会社／発売会社: 集英社
• 発売年月日: 1985/06/01
• JAN: 9784087490039

商品レビュー

2022/09/11

下手な小説よりも
よっぽどリアルで面白い
古代史の知識があれば
もっと面白いと思う
「日出処の天子」と
「火の鳥　太陽編」が
読みたくなった！！
市のリユース文庫にて入手

2008/09/26

この間池袋に行った時、古本屋さんの１００円コーナーに２冊セットで入ってました。即購入。梅原さんの著作は家族が好きで「隠された十字架」や「水底の歌」は薦められて読みました。上記２作は面白かった。下手な推理小説を読むよりも古代日本の歴史、秘められた事実が面白くてわくわくした思い出があります。

自分の弱点は日本史をきちんと習ったのが中学生で止まっているので基本的な日本の歴史常識が欠けているところだと思うのです。ですから天皇の名前、暦が分からなくて…　皇子時代と天皇に即位した後だと当たり前ですが呼び名が変わるのでそれも一苦労。でも面白かったです。

前に読んだ本は結論に至るまでの説明、解説が十分すぎるほど十分で大変だった思い出があるのですがまえがきにもあるとおり、この作品はエッセイ集なのでその時の考えやひらめき、疑問点などが書かれているので読みやすかったです。
藤原氏がいかに権力の座を手に入れるのか。聖徳太子はなぜこれほど神聖化されたのか。今まで当たり前、常識だと思っていたことを一歩下がってなぜ?どうして?と考えてみる。その発想をもちえないことに学問の進歩は進まないのだろうな、と思うのです。