商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | ソフトバンクパブリッシング |
発売年月日 | 2003/01/17 |
JAN | 9784797321227 |
- 書籍
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ラッキーマン
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ラッキーマン
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3.9
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バック・トゥ・ザ・フューチャーで有名な、マイケル・J・フォックスの自叙伝。彼がこの当たり役をつかむまでの苦労話や、成功を手にした途端のパーキンソン病発症、そしてそれからの闘いの日々がつづられる。 当時芸能にあまり詳しくなく、この本が話題になるまで彼がそのような難病を患っていると...
バック・トゥ・ザ・フューチャーで有名な、マイケル・J・フォックスの自叙伝。彼がこの当たり役をつかむまでの苦労話や、成功を手にした途端のパーキンソン病発症、そしてそれからの闘いの日々がつづられる。 当時芸能にあまり詳しくなく、この本が話題になるまで彼がそのような難病を患っているとは知らずに、あまり見ないなあくらいにしか思っていなかった。バック~の陽気な好青年のイメージの裏にこういう来歴があり、そして未来があったと知り、衝撃を受けた覚えがある。 闘病に苦しみ、周囲との関係に悩みながらも、前に進むことを選んだ彼の思いが伝わってくる一冊。
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Amazonのprime videoで『摩天楼(ニューヨーク)はバラ色に』を鑑賞した。批評家の評価はともかく、このベタなサクセスストーリーが好きで、昔はビデオに録画して何度も観たものだ。20年ぶり、いやもっとだろうか、久しぶりに観たマイケルは躍動し、輝いていた。 マイケル・J・...
Amazonのprime videoで『摩天楼(ニューヨーク)はバラ色に』を鑑賞した。批評家の評価はともかく、このベタなサクセスストーリーが好きで、昔はビデオに録画して何度も観たものだ。20年ぶり、いやもっとだろうか、久しぶりに観たマイケルは躍動し、輝いていた。 マイケル・J・フォックスと言えば、私たち世代にすれば大スターである。小学生だった私は、当然ながら、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズにも大興奮した。そのマイケルが1998年にパーキンソン病であることを公表した際の驚きはよく覚えている。その後、しばらくして本書を発表し、非常に評判になったことも。 ずっと気にはなっていたが、手に取るまでには至らなかった。そもそも闘病記が苦手なのである。下手をすると数日は影響を引きずることもある。マイケルは純粋にスターであってほしいと思っていたのかもしれない。ただ、2020年にマイケルが俳優業を引退し、新たに著書を発表とニュースが続き、先日『摩天楼』を観たことで、ぐわわっと読書欲が高まってしまった。結論から言うならば…とても素晴らしかった! 本書はマイケルの自伝である。ある日、彼は自分の左の小指が、自分の意志とは関係なく、ぴくぴくと動き続けて止めることができないことに気がつく。そこから遡って、彼のカナダでの幼少時代、高校を中退し俳優業に、さらに渡米しハリウッドで成功するまでが怒涛のように語られる。決して読みやすい構成ではないのだが、彼のユーモアや独特の言い回しが楽しく、読者を飽きさせない。 そして、30歳で発症。公表まで7年間、ひた隠しにしつつ、大変なストレスでスターを演じ続けていた日々が語られる。病名を告知された日を思い起こし、彼は、その医師が教えてくれなかったことがある、と語る。うわー何だろう、これからのつらい闘病生活とかかなと思いながら読み続けると、それは意外なことだった。「病気を受け入れて、なんとかやってきたこの十年が、ぼくの人生における最高の十年になるだろうということだ」と。「ぼくは病気にならなければ、これほど深く豊かな気持ちにもなれなかった。だから、ぼくは自分を幸運な男(ラッキーマン)だと思うのだ」と。 もちろん、その境地に至るまで、マイケルは非常に苦しむ。だが、この発言が決して強がりではないことは、本書を読むとよくわかる。一人でもがき苦しんでいたマイケルは、自分が殻に閉じこもることで家族を拒絶していたこと、最愛の妻トレーシーもまたそのことで苦しんでいたことに気がつく。彼は、自分は自分のままであり、そこにパーキンソン病がプラスされただけなんだと病気を受け入れていく。彼が心の安定を取り戻していく過程での家族との交流が感動的で、何度も読み返した。 パーキンソン病の公表、上院でのスピーチ、財団の設立と、まるで新たに人生の目標を見つけたかのように、彼は一歩一歩、踏み出していく。潤沢な資金援助さえあれば、あと10年でパーキンソン病は克服できるとし、本書ではES細胞に大きな期待をしているが、残念ながら20年後の現在もその願いは叶えられていない。その後のiPS細胞の臨床研究も道半ばである。しかし、コロナワクチンの迅速な開発をみるまでもなく、医療の進歩は目覚ましい。マイケル・J・フォックス財団も精力的に活動している。いつかは、きっと克服されるだろう。その日のマイケルの笑顔を見たい。
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『バック・トゥ・ザ・フューチャー』でくらいしか観たことがなかったので、彼がパーキンソン病を告白した時に、その年齢を見て混乱した。 てっきりその映画の時、彼はティーンエイジャーだと思っていたから。 実は苦労人で、結構な年齢で高校生役をやっていたということをこの本で知った。 童顔で背が低いという、彼のコンプレックスが、彼をスターに押し上げたのだ。 けれどスターの生活は、思うほど素晴らしいものではなく…。 著者はスターだったときの自分をラッキーマンと言っているわけではなく、不治の病を得た自分をラッキーマンという。 確かに彼は人に恵まれている。 落ち着きがなく、人と同じことをするのが苦手な彼を、最後まで絶対的に信じてくれていた祖母。 著者と真逆の生き方をしてきたのに、最後は息子の生き方を認めてくれた父。 そして、アルコールに溺れ、自分と向き合うことから逃げ続けた著者を、最後まで見すてずに支えていた妻・トレイシー。 特に、女優として舞台に立ちながらも子育てと夫育てを両立させたトレイシーには頭が下がる。 私ならさっさと夫を見捨てるが。(だって自分に甘くてだらしなくて飲んだくれだったんだよ) 若年性パーキンソン病に罹り、最初は病気を隠すため無理に無理を重ねていたが、隠しきれなくなり公表してからが多分彼のラッキーマン人生が始まる。 全力で走れなくなったことで、ゆっくり周りを(そして自分を)見渡す余裕ができ、つまり自分は多くの人に支えられていることを知り、できないことをくよくよするのではなく、まだできることを喜べる人間になった。 そりゃあ病気になるよりならない方がいいよ。 でも、張りぼての世界でスターになるより、地に足の着いたありのままの自分でいた方が幸せっていうのはわかる。 スターはスターであるだけで、世の中のルールを免除され、おいしい思いを向こうから提供されるんだって。 持てる者こそ使わずにすむから余計に持てるシステム。 だからアメリカのセレブって、若くても成金生活が送れるんだと思った。 思うように体を動かせなくなってしまう。 思ってもいないのに、身体が勝手に動いてしまう。 これがパーキンソン病の特徴だそうですが、脳が身体を支配できなくなるということではアルツハイマーも同じ。 母のことを時折思い浮かべながら読んだ。
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