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伽羅の香 中公文庫
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伽羅の香 中公文庫

宮尾登美子(著者)

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伽羅の香 中公文庫

726

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 中央公論新社
発売年月日 1984/03/10
JAN 9784122011038

伽羅の香

¥726

商品レビュー

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2015/07/15
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『篤姫』や『序の舞』『蔵』など困難にめげず一大事をなす女の逞しさを描いてきた宮尾作品。背表紙の粗筋を読んで、期待したのだが…酷い。実在のモデルがいたらしいのだが。 山林王の跡取り娘として生まれたヒロイン。親友と許嫁の従兄を取り合った末に結ばれるが、身内を次々に亡くす。三代に渡った家業も地元の番頭に任せて、自分はいつまでもお嬢さま気取りで資産にぶら下がって、香道に邁進する。 その香道を教えてくれた憧れの叔父や亡き夫にも裏があったことを知り、ひきとった養女にも裏切られ、老いらくの身分違いの恋に溺れ、やがて香道で得た友人すらも失う。最後に残ったのは地縁だけだった。 『鬼龍院花子の生涯』に近いかな。にわか分限者のお姫さまが男にたぶらかされて没落していくという。このヒロインは別に落ちぶれてはいないのだけど。 従兄と結ばれて子に恵まれるあたりまでは爽やかだったのに、どこから間違ったのだろう。事実を元にしたからこうなのか…。最後は読み飛ばしてしまった。後味が悪い。 芸事に入れこみすぎると、身を滅ぼすよ。都会よりも田舎に人情がある。そんなメッセージかな。東京生まれの人にはけっして分からない情緒だろうな。雅に憧れるが、どこか鄙くさい田舎ものの心情って。

Posted by ブクログ

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