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海の夜明け 日本海軍前史 徳間文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 徳間書店 |
発売年月日 | 2002/04/03 |
JAN | 9784198916916 |
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海の夜明け
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海の夜明け
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商品レビュー
3
2件のお客様レビュー
黒船襲来!逼迫した状…
黒船襲来!逼迫した状況で決断をせまられる幕府は専守防衛として、海の男達を長崎の訓練所に集める。とここまではいいのですが、主人公がコロコロ変り視点がはっきり定まらないのが読みづらかったです。残念!
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※このレビューにはネタバレを含みます
なんでしょう。 冒険小説って、こんなに面白かったんだ。 主人公は瀬戸内海にある塩飽諸島出身の水夫、鶴松。 島で庄屋の下男として働いている鶴松は、船になど乗ったこともなかった。 幕府が作った海軍伝習所に行くまでは。 海軍のなんたるかも知らずに伝習所を作った幕府。 武士たちのプライドは高く、船乗りたちは和船の操船にこだわる。 オランダ人教官たちの熱意も好意も、彼らには届かない。 厳然としてそこにある身分差別。 猫の目のように変わる幕府の方針。 大きく動きはじめるこの国の形。 そんな中、水夫としての知識と技能を身につけていく鶴松。 たった5年の長崎の海軍伝習所。 短期間で士官・水夫としての勉強だけではなく、オランダ語、数学、蒸気機関の仕組み、洋船の建造を学び、咸臨丸はアメリカを目指す。 基礎の基礎のそのまた基礎から学び始めてたったの一年。 幕府は日本人だけで蒸気船を動かし江戸へ来るように命じる。 それがどんなに危険なことなのかを、微塵も理解しようとしない。 この辺が冒険小説の部分です。 あとは青春小説でもあり、歴史小説でもあり、青春小説といってもいいかもしれない。 落ち着いた筆致で淡々と書かれる内容は、手に汗を握るわけではないけれど、かみしめるように面白い。 「うん」「うん」と心で頷きながら、登場人物たちの不安や無念や喜びに心を寄せる。 勝先生もちょっと出ていらして、勉学の方はいまいちだけれど(江戸で蘭学の塾を開いていたのに)、コミュニケーション能力が抜群で、教官と生徒の間、オランダと幕府の間の調整を主に担当。 体質的に船に弱かったと、最後にしっかり暴露されておりました。
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