マリ共和国花嫁日記

ケイタ慎子(著者)

• 販売会社／発売会社: 徳間書店
• 発売年月日: 1981/01/01
• JAN: 9784198121136

商品レビュー

2015/03/21

「地球家族」からの派生で購入。アフリカ大陸のマリ人と結婚した奥さんの日記。すごいのは結婚したことではなく、夫の故郷であるマリに住んだこと。先進国の日本で生まれ育った女性が、水も食べ物もままならないマリでどのように生活していたのかが一冊分書かれている。今から30年近く前の本なのだが、マリ共和国の内情は今もそんなに変わらないのだろうか。
叔父の家に居候し、近所付き合いは非常に濃厚、子供は労働力であり避妊は普及しておらず、女性に権利はほとんどない。大家族的なのは、そうしないと生きていけないから。孤独は贅沢だ、というフレーズを思い出した。一人でも生きていけるよう家電やサービスが普及している。でもマリではそんなこと言ってられない。助け合わないと生きていけない。
生活が違いすぎてなかなか想像ができないが、想像力を刺激される一冊だった。

2013/07/12

(1996.09.28読了)(1981.09.05購入)
日本女性、西アフリカにとついで

☆関連図書(既読)
「アフリカの部族生活」ｺﾘﾝ･ﾀｰﾝﾌﾞﾙ著・松園訳、現代教養文庫、1972.06.15
「コプト社会に暮らす」村山盛忠著、岩波新書、1974.04.22
「無文字社会の歴史」川田順造著、岩波書店、1976.12.15

2010/08/07

１９７０年代のマリ共和国を知れる貴重な本。古書で一万円以上の価格がついているのも納得の希少な内容です