商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 鹿島出版会 |
発売年月日 | 2008/02/01 |
JAN | 9784306044975 |
- 書籍
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中国 都市への変貌
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中国 都市への変貌
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中国の都市問題を考察した本を読みました。非常に興味深い本でした。工業化の段階に入った発展途上国は、農村に莫大な余剰人口を抱えることになります。この農村にいる余剰人口が、都市に移動し、経済成長を支える原動力となります。この余剰人口が尽きるまで、無尽蔵の低賃金の労働供給が供給されるか...
中国の都市問題を考察した本を読みました。非常に興味深い本でした。工業化の段階に入った発展途上国は、農村に莫大な余剰人口を抱えることになります。この農村にいる余剰人口が、都市に移動し、経済成長を支える原動力となります。この余剰人口が尽きるまで、無尽蔵の低賃金の労働供給が供給されるからです。ただし、この余剰人口は、経済成長を支えるだけではなく、社会の不安要素ともなります。工場ばかりではなく、犯罪市場にも流入します。また、スラムを形成します。農村から都市への流入の管理に失敗すると、政治は不安定になります。それに対して、中国では、都市ではなく、農村において、余剰労働力を吸収する企業が発展しました。これが、他の発展途上国と異なり、中国の政治的安定していた理由かもしれません。しかし、最近、中国の農村の企業は、競争力を失っていきました。これは、中国においても、低賃金だけを武器にする農村の企業は、もはや生き残れないのでしょう。著者は、ある疑問を提示しています。何故、中国だけが、都市ではなく、農村に、余剰労働力を吸収する企業が生まれたのだろう。戸籍制度のため、農村から都市への移動が困難であったのかもしれません。
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