1,800円以上の注文で送料無料

生きることの質 岩波現代文庫 社会160
  • 新品
  • 書籍
  • 文庫

生きることの質 岩波現代文庫 社会160

日野原重明【著】

追加する に追加する

生きることの質 岩波現代文庫 社会160

1,188

獲得ポイント10P

在庫なし

発送時期 1~5日以内に発送

商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 岩波書店
発売年月日 2008/01/16
JAN 9784006031602

生きることの質

¥1,188

商品レビュー

5

2件のお客様レビュー

レビューを投稿

2017/08/12

1980年代〜90年代の講演を中心にまとめた本であるが、日本の遅れた医療の現場を鋭く指摘しつつ、ホスピスの必要性や、末期患者の尊厳について問うた本であった。本書の中で日野原さんは、日本の病院で患者が死に行くさまは悲惨であるとしている。延命に延命をかさねて、チューブが身体中に刺さり...

1980年代〜90年代の講演を中心にまとめた本であるが、日本の遅れた医療の現場を鋭く指摘しつつ、ホスピスの必要性や、末期患者の尊厳について問うた本であった。本書の中で日野原さんは、日本の病院で患者が死に行くさまは悲惨であるとしている。延命に延命をかさねて、チューブが身体中に刺さり、酸素マスクがされた状態では、残されたわずかな時間で家族と対話することもままならない、と。本書が書かれた時代から、だいぶたっている。ホスピスという存在も認知度が高まった。しかし、やはり終末に不自由なまま、自分の人生を総括することなく、病院の天井を見つめ亡くなる人はまだたくさんいる。日野原さんは「死は行動である」と言っている。死はアクションのひとつであり、ゴールなのだという。どうしても人間は壮年期に活動も自由度もピークを迎え、老年期にはただ死を待つのみと考えてしまいがちだが、ゴールという目標に、どのような人生を送って飛び込むかということを考えさせられる本であった。

Posted by ブクログ

2013/06/04

日野原さんは二度、生命の危機に瀕したことがあるそうだ。 二度目はよど号ハイジャック事件に遭遇したこと。 生還した時、残りの人生は人のために、と挨拶状に記したとある。 キリスト教の教えに支えられた言葉であったのかもしれないが、やはり感銘深い言葉だと思う。 親は子供に「お返し」を期待...

日野原さんは二度、生命の危機に瀕したことがあるそうだ。 二度目はよど号ハイジャック事件に遭遇したこと。 生還した時、残りの人生は人のために、と挨拶状に記したとある。 キリスト教の教えに支えられた言葉であったのかもしれないが、やはり感銘深い言葉だと思う。 親は子供に「お返し」を期待してはいけない、その子が人や社会のために何かできれば、それで十分と考えるべきだ、とも。 なかなかできない考え方だが、尊いものだと思った。 本書は1990年前後のエッセイを編んだものの由。 日本の終末期医療の問題を憂う内容が多い。 必要のない医療を施し、QOLを下げているというのがその概要だ。 二十年経ったが…現状はどれほど変わっているのだろうか。

Posted by ブクログ

関連商品

最近チェックした商品