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哲学の誤読 入試現代文で哲学する! ちくま新書
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哲学の誤読 入試現代文で哲学する! ちくま新書

入不二基義【著】

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哲学の誤読 入試現代文で哲学する! ちくま新書

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 筑摩書房
発売年月日 2007/12/10
JAN 9784480064011

哲学の誤読

¥1,056

商品レビュー

4.1

10件のお客様レビュー

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2022/09/04

ためになる本なのだろうけれど、いかんせん難しい。誤読するところまでいかず、理解しようと必死になっている状態。

Posted by ブクログ

2011/09/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

現国の大学入試問題を、哲学的考察のもとに解答した本です。 野矢茂樹「他者という謎」(北海道大学2000年入学試験国語第3問) 永井均「解釈学・系譜学・考古学」(東京大学2002年入学試験国語第4問) 中島義道「幻想としての未来」(早稲田大学第一文学部2005年入学試験国語第2問) 大森荘蔵「『後の祭り』を祈る」(名古屋大学1997年入学試験国語第1問) 日本を代表する上記哲学者の著書を入試問題に、 その解答を『入試問題からみた解答』ではなく、『あくまでも哲学的解答』を目指し、その対比を見事に解説しています。 著者のあとがきにもありますが、『高々4問なのに300ページ費やした』!!甲斐あって、これ以上は無い程に噛み砕いて解説しているため、門外漢でも十分楽しめます。 大満足の読み応え、そしてこんな難しい問題を入試で出すハイレベルさに驚愕しました(笑) ・野矢茂樹「他者という謎」⇒問題が一番分かりやすくて面白い。哲学的考察では他者の痛み等の 感覚は「分からない」と両断しています。 彼の著書を持っていますが、彼の本は日常の素朴な疑問から出発して書かれているので 頭にスーっとはいってきます。オススメです! ・永井均「解釈学・系譜学・考古学」⇒一番難しかった(奇しくも東大の問題)! 時間論(特に過去)を考察し、大変刺激が多く、興味深い内容でした。 ・中島義道「幻想としての未来」⇒時間論(特に未来)について、 未来完了の文法を徹底的に洗い出し、絶対に届かない未来について述べています。 ・大森荘蔵「『後の祭り』を祈る」⇒飛行機事故を知り、それでもなお 「当の飛行機に乗っていた友人に惨禍が降りかかっていませんように」と祈る。 終わった事故に対してなお祈る、相手の範疇にない自分の行動が相手に影響するような 時間的倒錯のパラドックスの常識を検証しています。 全体を通して思ったことは、「それまで常識だと思われていたことが、実は違うのではないか?と疑いの眼差しを持たせてくれる」絶品の本です。とにかく極度の頭脳労働です(笑)。 僕は、直感で秀逸の本と思ったものは「続きを読みたくても読みたくない」ような矛盾した感覚にとらわれます。 未知の世界(まだ読んでいない部分)を、読み進めていくことで、その探求が終わってしまう虚無感?に襲われてしまいます。。 まぁ、この本も例外ではありませんでしたが、如何せん極度の頭脳労働ですから、それに立ち向かうためのモチベーションや集中力が高まるまで待って、本の世界に入り込んで読みたいからでしょうが←集中力の少なさを露呈(笑) 極度の頭脳労働を強調しましたが、しかしながら決して「わけわかんない!」状態には陥らないので、ぜひ手にとって読んでみてください☆ 僕の評価はSにします!

Posted by ブクログ

2011/09/02

これは面白い。大学入試問題を深く掘り下げ解説してゆくので、大学生なら十分に読める内容だ。 というより、高校でここまでのレベルの解説をやったらどうだろう。 「哲学」という分野へのアプローチは高校の頃にもうやるべきだと常々思っていて、こういう手法なら楽しくやれるんではないかと思った。...

これは面白い。大学入試問題を深く掘り下げ解説してゆくので、大学生なら十分に読める内容だ。 というより、高校でここまでのレベルの解説をやったらどうだろう。 「哲学」という分野へのアプローチは高校の頃にもうやるべきだと常々思っていて、こういう手法なら楽しくやれるんではないかと思った。 095頁9行目8文字目、誤植。 良い本は読み終わるのが惜しい。問題を解き、設問の回答で答え合わせをし、解説を読む、というやり方で読んだので時間はかかったが、時間をかけた分、自分が浅い読みをしたところ、逆に筆者と同じ読みをしたところがとても明確にわかる。 実在論や時間についての哲学的解釈が特に多く書かれていて、とても興味深かった。 続編をぜひ出してもらいたいなあーヽ(´ー`)ノ

Posted by ブクログ

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