HEARTBLUE ミステリ・フロンティア

小路幸也【著】

• 販売会社／発売会社: 東京創元社
• 発売年月日: 2007/12/01
• JAN: 9784488017378

商品レビュー

2021/03/05

最初から最後までずっとおもしろくて続きが気になってぐいぐい読めた。
パズルのピースがひとつずつはまっていく感じ。
2つの出来事が1つに繋がっていく。
どんでん返しも何度も。

2014/12/05

★2008年16冊目読了『HEARTBLUE』小路幸也著　評価Ｂ＋
前作『Heart Beat』に続くシリーズ第二作。前作では最後のどんでん返しで、ハラノイオサムは、NYで死んでしまっていて、幽霊だけが帰国していたという展開だった。その物語のその後が本作。

最終的な物語の造りは、大体途中で想像がついたのだが、細部で、微妙に想像を裏切る小細工を小路は読者に対して挑むように仕掛けてくる。そこが、ミステリを書くときの小路の魅力でもある。

ハラノイを大好きだった男友達の同級生で、世界一流のCGデザイナーとなっているメグリヤは、仕事でNY に飛ぶ。そこで、以前たまたま知り合った日本人写真家の恵野かんなが撮った1枚のハラノイの知り合い警察官で失踪人課のダンの写真をダンの父親に見せたことで、ダンの父親は突然ショックを受けて倒れてしまう。

ダンは、父親が倒れる前に、以前ハラノイの行方を捜すうち地下世界で知り合った少年サミュエルから、その友人で、同じく地下世界から地上に復帰したペギーが行方不明なので探して欲しいと頼まれていた。やがて、そのペギーは、自殺という形で発見される。その原因に疑問を持って調べを進めるダン。

一方、ダンの父親の死に関わった写真に不信を抱いたメグリヤとかんな。やがて明らかにされていく20年以上前のおぞましい真実へダンとメグリヤはお互い逆の方からたどり着いていく。しかし、一歩先に真実を知ったメグリヤはその仲間と共に策を講じるが,,,,,,,

2013/12/29

HEARTBEATの続作。
今回はニューヨークが舞台。複雑に人間模様が展開していくストーリーが素晴らしい。
今回もゴーストが絡んで繰るが、物語展開に差障が無いのが小路さん流で、本当に巧い。違和感が無いのが不思議な位に、キャラクターの重要な役割を担っている。実際にこんな事柄が起こりうるであろうと受け入れてしまう。この人の作品は特別ですね。最後の一行で続編も感じました。悩まず期待してしまいます！