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わるい風 鬼貫警部事件簿 光文社文庫
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わるい風 鬼貫警部事件簿 光文社文庫

鮎川哲也【著】

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わるい風 鬼貫警部事件簿 光文社文庫

733

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 光文社
発売年月日 2007/12/20
JAN 9784334743567

わるい風

¥733

商品レビュー

3.7

3件のお客様レビュー

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2016/03/07

「青いエチュード」、「わるい風」、「いたい風」、「殺意の餌」、「MF計画」は犯人視点の倒叙もので、いずれも犯人の見過ごしていた矛盾点を鬼貫警部が最後に指摘する。 「夜の訪問者」は、濡れ衣を着せられ、事故死した夫の無罪を証明してほしいとの依頼を受けた私立探偵が、事件に潜むいくつかの...

「青いエチュード」、「わるい風」、「いたい風」、「殺意の餌」、「MF計画」は犯人視点の倒叙もので、いずれも犯人の見過ごしていた矛盾点を鬼貫警部が最後に指摘する。 「夜の訪問者」は、濡れ衣を着せられ、事故死した夫の無罪を証明してほしいとの依頼を受けた私立探偵が、事件に潜むいくつかの謎を解き明かし、鬼貫警部に真犯人を告発する話。 「まだらの犬」は、この短編集では一番の長編だが、容疑者が二転三転。本格ミステリーというよりも、刑事の捜査における苦労話、警察小説の趣きが濃い。アリバイトリックはちょっと凝り過ぎで、さほど妙味はない。 「楡の木荘の殺人」と「悪魔が笑う」はハルビンで起こったアリバイトリックに関する事件で、トリック自体は平凡。 突出した出来栄えの作品はなく、しばらくすれば忘れてしまいそうな話ばかりであった。

Posted by ブクログ

2015/12/12

鬼貫警部シリーズの作品集。 犯人たちが入念に練った完全犯罪を、一見穏和そうな鬼貫警部がアッサリと見抜き解決する。 倒述物という雰囲気だが、犯人たちの実は脆い見通しにあっけなく破綻する様は、ミステリーというよりはブラックユーモアのような雰囲気もある。 しかし彼らの身勝手さや傲慢さも...

鬼貫警部シリーズの作品集。 犯人たちが入念に練った完全犯罪を、一見穏和そうな鬼貫警部がアッサリと見抜き解決する。 倒述物という雰囲気だが、犯人たちの実は脆い見通しにあっけなく破綻する様は、ミステリーというよりはブラックユーモアのような雰囲気もある。 しかし彼らの身勝手さや傲慢さもあって、心地よく読める。 最後の二編は戦前のハルビンが舞台。ロシア人やロシア語地名がたくさん出てくるので、不思議な雰囲気。

Posted by ブクログ

2011/01/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

『青いエチュード』 鬼貫警部シリーズ 貿易会社社長・東山慶一と愛人・朱美の犯罪。もう一人の愛人・敦子の殺害事件。茅ヶ崎で敦子に化ける朱美の青いマフラー。マアジャンでアリバイを作る慶一。茅ヶ崎の別荘での自殺偽装、消えたコンロにかくされた秘密。 『わるい風』 鬼貫警部シリーズ たまたま飛び込んできた患者が娘を弄び自殺に追い込んだ萩山と知った歯医者・石田。治療中に口の中に拳銃を撃っての殺害。電車での音の偽装。マヒした右腕にかくされた秘密。 『夜の訪問者』 探偵・堀に持ち込まれた相談。丹麗子殺害の犯人として事故死した夫・谷口の名誉回復。夜中にテレビを見たまま鈍器で頭部を殴打された麗子。現場で目撃された谷口。谷口がタクシーに忘れたコンタクトケースと現場に残された煙草入れ。定休日の蕎麦屋にかけられた注文の電話。もう一人の容疑者・岩間すずのアリバイ。 『いたい風』 鬼貫警部シリーズ ロシア人の妻を持つ塩田守人。会社の同僚から自分の従兄弟・青地英夫のロシア語の個人教師を妻であるオリガに頼めないかとの依頼。個人授業の開始。2人の関係に気が付いた塩田。青地を殺害しオリガに罪を着せようとするが。「切れていた」の謎。痛風で動けなかった青地の楽しみ。 『殺意の餌』 鬼貫警部シリーズ 神埼茂子と恋人関係にあった昭二。二人の仲は順調だったが昭二に持ちあがった縁談。茂子に対する殺意。青酸を使っての殺害。自分のカップと茂子のカップの入れ替え。 『MF計画』 鬼貫警部シリーズ お笑いコンビ・カントとヘーゲル。解散を望むヘーゲル。ヘーゲルの過去の詐欺事件を知るカント。カントの殺害を決意するヘーゲル。新幹線の中からかけた偽装電話。 『まだらの犬』 鬼貫警部シリーズ 会社に送られた毒入りの菓子により殺害された黒髪雪江。雪江に恨みを持つ人物の捜査。黒髪雪江宛の名前入りサイン本の所有者・玉沢映子からの通報。映子が追いかけられた痴漢。現場付近で起きた殺害事件。若槻殺害事件。若槻の靴を咥えてきたまだらの犬。遺体のはいていた靴と靴磨きが事件当日目撃した靴の違いの謎。 『楡の木荘の殺人』 鬼貫警部シリーズ エリザヴェータ・ミロスラーフスカヤから楡の木荘で死体を発見したという連絡を受けた鬼貫警部補。被害者は彼女の妹を死に追いやった強請り屋アブラーモヴィッチ。白いペンキの塗られた遺体。事件直後に発見されたミロスラーフスカヤ伯爵の自殺死体。拳銃はアブラーモヴィッチ殺害に使われた凶器。強請られたミロスラーフスカヤ伯爵。 『悪魔が笑う』 鬼貫警部シリーズ 射殺されたユダヤ人女性。死ぬ直前にフョードル・ヴェスクレルに撃たれた言い残す。ヴェスクレルのアリバイ。現場付近のユダヤ人医師の家にかくされた秘密。  2011年1月9日読了

Posted by ブクログ

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