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和解
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和解

志賀直哉(著者)

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和解

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 角川グループパブリッシング
発売年月日 1996/06/01
JAN 9784041030028

和解

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商品レビュー

3.8

12件のお客様レビュー

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2010/05/28

父と子の相克、心の葛…

父と子の相克、心の葛藤が解消されるまでを描いた、力強い名編です。

文庫OFF

2021/08/05

自我にめざめ個人が自由に行動するのは、明治の昔、簡単ではない。  西欧的思想の個我にめざめ、作家を志し自由結婚を望めば、昔気質の父には認められないことだ。  そして強い個性の似たような親子はぶつかって、もう好い加減に許そうと思ってもおのおのなかなか出来ない。  周りの家族に...

自我にめざめ個人が自由に行動するのは、明治の昔、簡単ではない。  西欧的思想の個我にめざめ、作家を志し自由結婚を望めば、昔気質の父には認められないことだ。  そして強い個性の似たような親子はぶつかって、もう好い加減に許そうと思ってもおのおのなかなか出来ない。  周りの家族に助けられ、状況の変化に引っ張られて「和解」にたどり着く。でも決して理解しあったのではなく、親子の情がゆるむような「和解」。  やはり小説の神様は小説がうまかった。堪能。  さて、親子の確執は現代でも続いている。ブログでも見受けるし、自分も無いとは言えない。しかしその内容は名作とは違う。  現代ではそれこそ「個人の自由選択」は法律でも保証されている。そのように社会もなっているようだが、本当の意味で西欧の言う「自我」を確立しているかどうか。  堕落かもしれない。未発達なのかもしれない。  もたれあい、あまえあい、きずをなめあう、風土は依然としてあるから。  「パラサイト」許し難い。 過保護もってのほか。  そこに親子の確執が起こるとどうなるのか?  最悪は親殺し、子殺し事件のニュース。  でも、いちばんわかってくれるのも親。子も親は捨てられない。  願わくは、お互いの自立。

Posted by ブクログ

2016/12/04

和解は子供ができたらわかる作品とか言われているので比較のために今のうちに読んでおくかと思って読んでみたが、元々あんまり根に持たない性格なので確執自体そもそも理解できなかった。 とはいえ自分の母方の家庭内もこんな確執がある。病床の祖父にまで迷惑をかけて、本当に年だけ食ってこいつら...

和解は子供ができたらわかる作品とか言われているので比較のために今のうちに読んでおくかと思って読んでみたが、元々あんまり根に持たない性格なので確執自体そもそも理解できなかった。 とはいえ自分の母方の家庭内もこんな確執がある。病床の祖父にまで迷惑をかけて、本当に年だけ食ってこいつら馬鹿なんだなと思った。 素直にならないからこうやってこじれていく。怒るだけで、落ち着いて自分の気持ちを語り合わないからさらに頑固になっていく。 本人たちにしか分からない確執もあるのかもしれないけれど、感情だけに任せず考えに考え続ければ、仮に殺されかけた相手でさえ許すことができると思う。意固地になっていることは、結局は自分も苦しいだけである。 家族は赤の他人ではないからこそ分かりあわなきゃという焦りもあるのかもしれないが、血が繋がってるというだけで、単なる人と人でもある。 だからこそ簡単に縁を切ることもできないため余計に思い悩むのかもしれないが、そんな時こそ感情をまじえないほうが相手を理解することができると思う。 あと、何かとすぐ泣く妻がうざい。 しかし醜い筈の出産シーンが、全てにおいて美しいと感じるという描写。 これは男性にしか味わえない感覚なのだと思うとうらやましくてたまらない。 2016.12.3

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