あした天気に十二歳 2 十二歳シリ-ズ

薫くみこ(著者), 中島潔(著者)

• 販売会社／発売会社: ポプラ社
• 発売年月日: 1997/04/01
• JAN: 9784591008102

商品レビュー

2021/09/04

先日読んだ「自分をたいせつにする本」のワークで小さい頃好きだった物語を読んでみるというのがあったので、小学校高学年の頃に夢中になって何度も読んだ十二歳シリーズを読んでみようと思って、図書館で借りた。
読む順序が違っていたみたい。
この本は小学校を卒業して、菜々と梢がかおりと違う中学校に入学した後の話だった。
かおりが父の浮気に気づき、周りの人に相談しながら成長していく話。
今の時代(2021年)、浮気は絶対ダメとなっているが、この本が書かれた当時（1983年)はどうだったんだろう？今より寛容な世の中だったんだろうと推察する。この本では結局かおりの父が浮気をしていたんだろうな、またかおりの担任の先生も浮気をしていたんだろうなと思わせる感じで終わっている。今だったら小学生向けの話として許されるのかな？
この本でのメインはかおりと担任の先生が話す所にあると思う。
担任の先生は生徒の前では明るくて思いやりのある先生、だけど、一人で音楽室でピアノを弾きながら泣いている。子供の頃は大人って完璧で、間違ったことはしないと思っていたけれど、今(アラフォー）ならわかるな。完璧な人間なんていない！親も先生も悩んでいる！
その先生はかおりと父のわだかまりは時間が解決してくれると教えてくれる。
あと、大人になっても純粋な人でいてほしいというメッセージを残す。先生の思う純粋とは自分に嘘をつかないで一生懸命いきていること、人を優しく見ること、自分のものさしを持つこと、と言っている。なるほど〜。