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アンテナ 新潮文庫

田口ランディ【著】

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607

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新潮社
発売年月日 2007/10/29
JAN 9784101412382

アンテナ

¥607

商品レビュー

3.8

10件のお客様レビュー

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2022/09/13

主人公の精神世界が延々と語られる。 でもなんとも不思議な味がある本。 も少し若い時分に読んでおけば良かった。

Posted by ブクログ

2016/08/21

 田口ランディ氏を知ったのは、田代まさし氏が出演していた、薬物依存症から脱却を目指す人たちのミーティングの映像を見たときだった。そこで田口氏が父親の暴力、兄の自殺など、衝撃的な家族関係を語っていたのが印象的で、どんな小説を書くのか知りたかった。内容はおもしろかった。  カウンセリ...

 田口ランディ氏を知ったのは、田代まさし氏が出演していた、薬物依存症から脱却を目指す人たちのミーティングの映像を見たときだった。そこで田口氏が父親の暴力、兄の自殺など、衝撃的な家族関係を語っていたのが印象的で、どんな小説を書くのか知りたかった。内容はおもしろかった。  カウンセリングを受けるシーンがカウンセリングを勉強したことのある私には興味深かった。コンセントを抜いたとき(社会との関わりを経ったとき)世界と自分が一体化しトランス状態になるというのは、たしかに理屈としては納得できるが著者はどうやってこの境地に達したのだろう。薬物などの力を借りなければたどり着けない世界ではないかと思った。ラストは著者も言ってるとおり賛否両論あるようだが、ちょっとガッカリのラストであった。

Posted by ブクログ

2013/08/27
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

日常にかまけていると私たちは、ともすると目の前のものだけに翻弄されて行き詰ってしまう。 幼い妹真利江が忽然と姿を消してから十五年もの間、主人公の家族は真利江の亡霊に翻弄され続けてきた。 それは、マスコミによって騒がれたり、物見好きな人々が類似した事件の発覚によって新たな注目をしたりすることによってその都度強められてもいるのだろう。 忘れたくても忘れられないし、忘れてはならない、との強迫観念にも似た感覚もあったことだろうとの推測もできる。 しかし私たちは間違いなくこうして生きていて、その生を全うしなければならない、という現実がある。 この物語では、真利江の消息、という意味での「真実」が解明されることはないにしろ、行方不明の家族を抱えた一家が前を向いて生きていく、という生を全うするという意味での「真実」を主人公が得るまでの心の旅が、リアルに、そして繊細に描かれている。 SM穣やオカルトが重要な役割を果たしているところは、田口ランディらしくていい。そしてフロイト的なところも。 人はきっと、必要なイニシエーションを通るべき時にきちんと通らないと、どこかで行き詰ってしまうのだろうと思う。 その役割を担ったのは、妄想の力で他人を救済するという、まるでシャーマンのような不思議なSM嬢、ナオミ。 彼女の力を借りて、主人公は必要なイニシエーションへと向かっていく。 読みながら私は、個人的にこのナオミのことが心配でならずにいた。 多くのファンを持つSM嬢ということで、きっと他にも多くの人たちを癒しているのだろうと想像するが、 彼女自身のカラダや精神に、何か悪影響が出ることはないのだろうか?と。 そんな私の心配を、ちゃんと最後に和らげてくれる仕掛けも見事。 田口ランディ、恐るべし!です。

Posted by ブクログ

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