いつかは恋を

藤田宜永【著】

• 販売会社／発売会社: 講談社
• 発売年月日: 2007/10/24
• JAN: 9784062142861

商品レビュー

2011/09/05

５７歳、小さな町工場の女社長の恋。　母親、嫁、妻、社長といろんな顔を使い分けてきたが旦那の死後女の顔がのぞく。
男にとってもアラ還の恋は心が弾むものだ。
渡辺淳一みたいにどぎつい描写もないラブロマンス。　

2010/05/08

★2010年24冊目読了『いつかは恋を』藤田宣永著　評価B+
珍しく50才以上の金型会社の女社長のラブロマンスの物語。友人の書評から、その評価を見て、購入。読んでみることにしました。
最初は、年齢を含め、様々な条件設定に戸惑いましたが、長い人生を乗り越えてきた男女の味わい深い物語は、様々な示唆に富み、一気に読み終えてしまう面白さがありました。そして、まだまだ私にも分からない夫婦のお互いの思いも描かれていて、10年後にまた読んで見たいと思いました。
この小説はやはり中年以上の読者でないと堪能できない部分が多く、その意味では非常に特殊な作品だと思います。

2010/04/06

夫亡き後、小さな町工場を支えてきた久美子に、不思議な魅力を持つ寺坂との運命の出会いが訪れる。５７歳、もう、恋は過去に捨ててきたはずなのに－。中年男女の日常を彩る密かな心模様を、しっとりと描く長編恋愛小説。
若い作家が描く若者の恋愛話ではなくて、久しぶりに大人の恋愛小説を読んだという気がした。大田区の町工場付近が舞台で展開も地味だけれど、グイグイ惹きつける作者の力量はさすがというほかない。
（Ｂ）