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作家的時評集(2000-2007) 朝日文庫
770円
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 朝日新聞社 |
発売年月日 | 2007/10/30 |
JAN | 9784022644145 |
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作家的時評集(2000-2007)
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商品レビュー
4.1
7件のお客様レビュー
主に新聞に書かれた文章であるだけに 新聞に書いてあるような文章と同じくあっというまに読めて そこに「作家的」は感じないが 「作家的世評」というものは同時代にしか価値を持ち得ないかもしれない というより以前に大衆が表明する世論というものはその時々のものでしかなく 明日になり来月にな...
主に新聞に書かれた文章であるだけに 新聞に書いてあるような文章と同じくあっというまに読めて そこに「作家的」は感じないが 「作家的世評」というものは同時代にしか価値を持ち得ないかもしれない というより以前に大衆が表明する世論というものはその時々のものでしかなく 明日になり来月になり来年にはもうそこにない
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知人に紹介いただいて読んだ。 この時期は小泉首相の時代でまだ自民党が大敗する前、東日本大震災では無く神戸の地震などが時評として出てくるが、正に歴史は繰り返すという感じがする。 その時に感じたことを自分の言葉で表現することは、非常に大事な事なのだと改めて感じさせられた。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
「ミレニアム」に始まり「安倍晋三辞任」に終わる本書が取り上げるこの7年あまりの年月について、個人的には「矢の如く」過ぎていった印象があり、出来事の前後関係を付属の年表で確認しながら「もうそんなに経つのか」等と意外な思いに駆られることが多かった。2000年以降の自らを世の中の出来事と重ね合わせて振り返ることが出来たのは収穫だった。しかし私は、(そしておそらく著者である高村薫も)この期間に起こった数々の目まぐるしい、そして個々の脈絡の無い出来事の数々をこうして改めて前にして、ただただ、混乱するばかりである。 「作家的」と銘打たれた本書は、世の評論家やジャーナリストが物する「時評集」とは異なり、出来事から何かの法則を導き出し、分析し、時に複雑な背景事情を描き出すようなものでは全く無い。「作家的」であるということは本書の中に様々見出せる矛盾や葛藤が、おそらく後から手を入れることも無くむき出しに晒されていることからも明らかなように、「評論家的」な批判には脆弱である面も持つだろう。ただ、彼女の言葉は常に自らを安全地帯に置くことをしない。それは同時に言葉に対する誠実さが、事態の切迫を、そして政治家や社会等というあいまいな誰かにとどまらず、「我々」のありようを問い詰めてやまないということでもある。
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