さむがりやのサンタ

レイモンドブリッグズ【作・絵】, すがはらひろくに【訳】

• 内容紹介: サンタクロースのおじいさんの一年で一番忙しい一日の物語。狭い煙突の通路に文句をいいながら、プレゼントを配達して歩くサンタのおじいさん。ほんとはちょっと気むずかしやで寒がりや。思わずクスッと笑いがこぼれてしまうクリスマスにお薦めの温かい絵本です！アニメ化されアカデミー賞にもノミネートされた著者原作の「スノーマン」も一緒にどうぞ。
• 販売会社／発売会社: 福音館書店
• 発売年月日: 1991/11/26
• JAN: 9784834004366

商品レビュー

2024/12/25

コマ割りされていて、漫画のよう。
セリフは少なめなので読み聞かせはしにくい。

想像していたサンタさんと違って少し驚いた。
寒がりというより、面倒くさがりのサンタさんじゃないかと思った。

サンタさんを信じている隣で聞いていた子供たちの反応を心配したが、面白かったといういつもの感想だった。

2024/12/22

９歳７ヶ月の娘
６歳７ヶ月の息子に読み聞かせ

漫画スタイル

サンタさんのプライベートが覗けて
おもしろい。

ブツブツ文句言ってるのが
人間味があっていい。

ちゃんとペットやトナカイたちに優しいの
サンタさんっぽくていい。

2024/12/18

さあて、とおとお12月24日だ
南国リゾート旅の夢を見ていたけど
「やれやれ、またクリスマスか」
目覚ましでいやいや起きたサンタは
離れのトイレで用を済ませ
トナカイ小屋で餌をやって
湯を沸かし
紅茶ポットに入れ直し
犬とネコの餌をやって
顔を洗い
ラジオを聴きながら
紅茶とクッキーを食し
ゆっくりとサンタ服を半分着て
鶏小屋から卵を貰って
ベーコン卵焼きをつくって
新聞を読みながら食事し
昼食のバター塗りサンドをつくり
カフェオレをポットに入れて
ソリを小屋から引き出し
山のようなプレゼントをソリに積んで
トナカイに繋いで
豊かな白い髭を整え
赤い分厚いサンタ上着を着て
黒いベルトを締め
赤い手袋をはめて
赤い三角帽子をかぶり
昼食弁当カバンを肩にかけ
ストーブの石炭を足し入れ
犬とネコに「いってくるよ」と言って
やっと
大雪の寒い国からソリを空に飛ばした

これ、一部分を除いては、イギリス70年代田舎の一人暮らし老人の日常だと思う。
「そうか、サンタさんも、こうやってお出かけするのね」
よんだ子供たちの呟きが聞こえるようだ

レイモンド・ブリッグズ（1934-2022）は、「スノーマン」という絵本が有名らしい。わたしには、核戦争を扱った「風が吹くとき」、ご両親を描いた「エセルとアーネスト」（レビュー済み）で、好きな絵本作家だ。
漫画のようなコマ割り絵が特徴。
ペーソス溢れる絵柄だけど
描いているのはリアルにこだわる
だからちゃんと煙突から入ってゆく
「すすだらけになっちまったな」
とサンタが入ると
ツリーのある一階に
「どうぞこちらへ」階段へ誘う貼り紙
3階の子どもたちはちゃんと靴下を用意
ある家では
「サンタのおじさんへ」
とお菓子とジュース
でも、どうもサンタは気に入らない
「サンタのおじさんへ。
パパがごじゆうにどうぞって」
とブランデー（？）と肘掛ソファー
にはご満悦
多分
この頃ホントにやってたと思う
これが英国のクリスマスなのだ

日本の子どもたちも
これくらい余裕もって
サンタさんをお迎えしたいものですね
だって
お正月のお供えは
歳を越してやってくる神さまへの
おもてなしなんだから

たださんのレビューで本書を知りました。感謝です。