神風怪盗ジャンヌ(完全版)(6) 集英社ガールズC

種村有菜(著者)

• 販売会社／発売会社: 集英社
• 発売年月日: 2007/10/15
• JAN: 9784088551500

商品レビュー

2023/05/05

　一九九八年から二〇〇〇年にかけてりぼんで連載されていた少女漫画。私は多分それより少し後に、誰かに単行本を借りて読んだ。ちょっと急に思い出して再読。高校生が主人公の恋愛ファンタジーもので、ハラハラドキドキして、良いなあと感じる台詞もあって、ボリュームも適度で、楽しかった。完全版ということで、制作秘話エッセイ漫画と、番外編も収録されている。

　以下、徒然メモ。
・深刻でない程度のファンタジー要素で、ラストの決戦も良かった。心に残っていた台詞やシーンとも再会できた。
・恋愛ものではあるが、「意中の人と結ばれるだろうか？」というハラハラは目玉ではなく、誰と誰がどうなるかについては予定調和的。最終巻に収録の番外編も含めて、それはまあもう運命だもんね、って感じで、けっこう好き。
・とはいえ昔は恋愛面にキュンキュンしながら読んだような気がするが、男女のなんやかんやよりも、女同士のあれやこれやのほうが、読みどころだったんだなあと。「あれやこれや」には、友情、嫉妬、シスターフッド、信頼と裏切り、ライバル関係、まあ色々言葉は入れられるが、基本爽やかで良し。
・主人公のまろんを好きか嫌いかについては、意見が分かれそう。私も妹と（友達じゃないんかい）語り合ったような記憶がある。私は、なんかムカつくところもあるんだけどでも好き…。うちの娘（現在小三）が、配信サービスで過去作品含め長いこと見てきたプリキュアに関して「私、主人公キャラはあまり好きじゃない。元気いっぱいでおっちょこちょいで“絶対諦めない！”とかいうのはあんまり」と発言しており、このまろんちゃんはどうですかねと一度聞いてみたい。
・実はこれを再読した理由は、娘が、私たち両親が試みに読ませた『犬夜叉』にどハマりし、『境界のRINNE』はいまいちだったことから、日常ギャグ系ではなく冒険ロマンやドラマ性がある方がやっぱり面白いらしいとわかり、夫が色々自分で見繕った漫画を読ませているのを見て、私だって私の好みで何か読ませたいと思い、私自身の少ない漫画読み履歴の中から女の子らしく（←夫と傾向がかぶらないようにという意味で）ドラマチックなものということで引っ張り出したのがこれだった。
・再読したら面白かったし娘にも感想聞いてみたいと思うものの、「純潔を奪われた乙女は力を失う」という設定が途中で明らかになり、純潔を奪おうとする輩が出てきたり、「男の人に抱かれたからって、心がなんとかなら女の子はずっと純潔よ」という理屈で好きな人と何かを果たしたかのような描写があったりすることが判明。ママ純潔って何と聞かれたらなんて答えればいいかわからないという悩みを抱えることになってしまった（高橋留美子のお色気路線とはまた違う）。しかし、この漫画を薦めるかどうかは別にしても、そろそろそういう時期ではある…。

2013/12/23

神風怪盗ジャンヌの完全版。内容はほぼ一緒。違うのは、本の大きさと（当たり前ですね）、表紙、カラー。
カラーって言うのは、掲載されていた頃のフルカラー表紙がそのまま綺麗に再現されています（有菜ッチは否定していますが）。
小さい方（先に発売された方）も好きですが、こちらも有菜っちは忙しい中、全力投球で描いたのが良く分かる1冊です。皆さんも冬休みだし！この機会にいかがですか？是非読んでみることをお勧めします。

2010/05/04

「風になりたいな　吐息のような風に」

魔王にも優しいフィンがすきだ…！←
みんな幸せでよかったなあ。
種村さんのキャラたちは本当にみんな一生懸命で、だいすきである。