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模倣の法則
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模倣の法則

ガブリエルタルド【著】, 池田祥英, 村澤真保呂【訳】

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模倣の法則

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 河出書房新社
発売年月日 2007/09/30
JAN 9784309244242

模倣の法則

¥6,380

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2024/02/09

模倣が根源的という指摘は、かなり正しいし先見的。閾下知覚の発見やジラールの欲望論などよりも、かなり早い時期に模倣の根源性を喝破している。 模倣が最も根源的な要素の一つであることは認めるが、それだけで、社会的なものの一切が、心理学に還元して説明可能かはもう少し考える必要がある。デュ...

模倣が根源的という指摘は、かなり正しいし先見的。閾下知覚の発見やジラールの欲望論などよりも、かなり早い時期に模倣の根源性を喝破している。 模倣が最も根源的な要素の一つであることは認めるが、それだけで、社会的なものの一切が、心理学に還元して説明可能かはもう少し考える必要がある。デュルケームの批判はここにあるとおもう。 ただし、現に対象として存在しているのは個人である以上、できる限り個人からスタートして社会を説明すべきである。その意味で、方法論的個人主義が先行すべきである。また、現象学的社会学の説明は、2つの立場をうまく架橋している。 たしかに、模倣でほとんどが説明できそうに思えるほど、模倣は重要な性質である。にも関わらず、自由意志は模倣を快く思わず、社会や教育は模倣よりも個性やオリジナリティを尊ぶ。模倣から否定的先入観を除くべき。また、オリジナリティや発明とは、模倣の結節点に生じるということに目を向けられるべき。いかに自分自身が異なるものの交点たるかということそ、オリジナリティだろう。 模倣が逃れがたい条件であることを認めた上で、模倣で説明が難しい現象を探し出すことが、社会学の固有の領野を画定するために必要である。 例えば、卓越化(ディスタンクシオン)の現象は、模倣=同一化では説明できないのではないか。つまり、卓越化とは、上流を下流が模倣したことへの反動として、上流がより模倣困難な趣味を好むようになることといえる。 また、役割距離はどうだろう。社会化の先取りではない役割距離は、典型的なものの模倣への反抗といえる。 このように、模倣の傾向に対する「脱模倣」という現象が現れる。脱模倣の追随者については模倣によって説明できる。しかし、最初の脱模倣の試みについては、模倣の理論から説明できるだろうか。 模倣一元論は、社会的営みを矮小化するようにも思える。 社会の同一性という意味では、タルドは多くを説明した。差異化の説明としては不十分。同一化と差異化は社会学的分析における車の両輪だろう。 以下メモ ・社会とは模倣である。 ・模倣とはある種の催眠である。 ・社会現象は発明と模倣で説明できる。 ・発明もすでにあるものの模倣がなければ生じない ・模倣については、社会学ではなく心理学の領野である ・模倣には、論理的模倣と非論理的模倣がある ・論理的模倣とは、合目的的かつ論理的に選択される模倣である。(eg.耕作道具) ・複数の産物が、模倣の結果邂逅するとき、論理的闘争と論理的統合のいずれかが生じる ・非論理的模倣。(eg.ファッション、言葉遣い) ・非論理的模倣は、内部から外部に生じる。つまり、信念や目的の模倣が先にあり、形式や手段の模倣が後行する。 ・他の条件が同じであると、模倣は上層から下層へ進む

Posted by ブクログ

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