商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 中央公論新社 |
発売年月日 | 2007/09/25 |
JAN | 9784122049161 |
- 書籍
- 文庫
近代科学の源流
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近代科学の源流
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商品レビュー
4.3
3件のお客様レビュー
ギリシャ科学が、アラブに伝えられて、そこからヨーロッパに伝播した12世紀、科学上の真のルネサンスが始まったといってよい。そこから、ケブラー!ガリレオ、ニュートンへと続く科学の方法というべきメソッドが立ち上がった。
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ギリシア・ローマ世界が崩壊すると、自然哲学などその知的遺産は、ビザンツを経由してイスラム世界に継受された。その成果はヨーロッパ世界に「逆輸入」され、ルネサンス、科学革命を経て近代西洋科学が勃興する。 なるほど。では、逆輸入の契機は何か。 フリードリヒ2世のイスラムびいきエピソー...
ギリシア・ローマ世界が崩壊すると、自然哲学などその知的遺産は、ビザンツを経由してイスラム世界に継受された。その成果はヨーロッパ世界に「逆輸入」され、ルネサンス、科学革命を経て近代西洋科学が勃興する。 なるほど。では、逆輸入の契機は何か。 フリードリヒ2世のイスラムびいきエピソードなどを挙げつつ「十字軍が東西を繋いだ」などと訳知り顔で言いたくなるところ、十字軍の文化史的意義について著者曰く、 「彼らは多く旅したが、しかしほとんど何も学ばなかった」(p255)。 著者が西洋近代科学成立の画期とする「12世紀ルネサンス」については、何も知らなかったので、大変勉強になった。 それから、スコラ哲学については思弁のための思弁といったイメージしかなかったのだが、神学と自然哲学の折り合いをそれなりにつけるという機能もあったのかもしれないなと思われ、これも勉強になった。 内容は知的刺激に満ちている上、文章も流麗。いい本でした。
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名著。原著は20年以上前の刊行ですが、中世科学を幅広く概観するうえでこれ以上のものはまだ出ていないでしょう。文庫化にあわせて参考文献などがアップデートされているのも嬉しい。 必読の一冊。
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