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作家の自伝 34 佐多稲子
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作家の自伝 34 佐多稲子

松本健一(著者), 佐多稲子(著者), 佐伯彰一(その他)

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作家の自伝 34 佐多稲子

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 日本図書センター/
発売年月日 1995/11/01
JAN 9784820594048

作家の自伝 34 佐多稲子

¥2,860

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2018/10/21

「私の東京地図」と「キャラメル工場から」の2作が掲載されている。大正から昭和の戦後間もない頃までの東京を舞台にした小説風自伝。東京の風景や生活の描写が細やかで、当時の様子が手に取るようにわかる。住処を転々としているため、いろいろな場所の当時の状況がわかる。面白く読めたし、参考にな...

「私の東京地図」と「キャラメル工場から」の2作が掲載されている。大正から昭和の戦後間もない頃までの東京を舞台にした小説風自伝。東京の風景や生活の描写が細やかで、当時の様子が手に取るようにわかる。住処を転々としているため、いろいろな場所の当時の状況がわかる。面白く読めたし、参考になった。後半には左翼的共産活動について書かれており、反戦に向けた活動についても参考となった。 「市内電車の停留所、省線電車、飯田橋駅(貨物駅)が中央線の起点になる。電車の客は牛込見附寄りにあった牛込駅で乗り降りしていた。目黒駅。上野駅。大塚駅の前は王子電車のほかに市電の終点にもなっていた。高田馬場の駅前、京成電車の停留所、青バス(電車より一段高級)」 「敗戦の東京の町で、牛込神楽坂のあたりほど昔日の面影を消してしまったところはない。ゆるやかに丘をなした地形がすっかり丸出しにされて、文字どおり東京の土の地肌を見せている。道の両側は特有の赤茶けた焼跡にまだバラックの建物らしいものも見えず、道だけがひっそりしている。神楽坂という賑やかな名さえついていたということを、忘れてしまうほど」p125

Posted by ブクログ

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