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ピギースニードを救う話 新潮文庫
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ピギースニードを救う話 新潮文庫

ジョンアーヴィング【著】, 小川高義【訳】

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ピギースニードを救う話 新潮文庫

607

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新潮社/
発売年月日 2007/09/01
JAN 9784102273128

ピギースニードを救う話

¥607

商品レビュー

3.4

7件のお客様レビュー

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2024/07/23

エッセイ2編はアーヴィングの小説作法を説明するもので、これがまた面白かった。自らを含めた町の住人がからかっていたピギーという人物が不幸のうちに亡くなった時、アーヴィングはその責任を感じつつ、彼を物語の中で永遠に生かし続けようとします。それが作家を目指すきっかけだったとか。 自らが...

エッセイ2編はアーヴィングの小説作法を説明するもので、これがまた面白かった。自らを含めた町の住人がからかっていたピギーという人物が不幸のうちに亡くなった時、アーヴィングはその責任を感じつつ、彼を物語の中で永遠に生かし続けようとします。それが作家を目指すきっかけだったとか。 自らが最高の作家と崇めるディケンズの論評はそっくりそのままアーヴィング論として転用できますね。

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2023/08/04

ピギー・スニードを救う話し:作家の役割を偽悪的に。良心の呵責と良心の発揮。 インテリア空間:これぞアーヴィング。ドタバタの真骨頂。 もうすぐアイオワ:ドライブという哀切。 疲れた王国:ほろ苦い。賞賛や承認とは程遠い世界の主人公が体験した変化。 ブレンバーの激論:どうとるべきかわか...

ピギー・スニードを救う話し:作家の役割を偽悪的に。良心の呵責と良心の発揮。 インテリア空間:これぞアーヴィング。ドタバタの真骨頂。 もうすぐアイオワ:ドライブという哀切。 疲れた王国:ほろ苦い。賞賛や承認とは程遠い世界の主人公が体験した変化。 ブレンバーの激論:どうとるべきかわからないという不安。 ひとの夢:危機からの軟着陸? ペンション・グリルパルツァー:これもほろ苦い。アーヴィング小説の原型がここにも。 小説の王様:ディケンズの『大いなる遺産』論。

Posted by ブクログ

2019/08/05

高校生の時に「ガープの世界」を購入し、当時は「書いてあること全部を理解するのが読書」と思っていて、20回位読んだが、どうにも苦手な感じが拭えなかった。その後20冊程読み漁るも、世の中は巨匠の名作と絶賛の嵐の中、自分が否定する原因は発見できずにいた。 冒頭の表題作にて、作者が余り...

高校生の時に「ガープの世界」を購入し、当時は「書いてあること全部を理解するのが読書」と思っていて、20回位読んだが、どうにも苦手な感じが拭えなかった。その後20冊程読み漁るも、世の中は巨匠の名作と絶賛の嵐の中、自分が否定する原因は発見できずにいた。 冒頭の表題作にて、作者が余りに無防備に「私が本を書く理由」をさらけだしていて、やっと理解できた。この人の自分の弱味を恐れずに発信する強さが、嘘で塗り固めた自分のような人間には、真昼の太陽の下で歩けない吸血鬼のように罪悪感を植え付けられるからなのだ。

Posted by ブクログ

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