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恐怖の存在(下) ハヤカワ文庫NV
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 早川書房/ |
発売年月日 | 2007/08/15 |
JAN | 9784150411473 |
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恐怖の存在(下)
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商品レビュー
4
6件のお客様レビュー
本書に記載してあるグラフの元データも調べてみたくなる。環境問題について参考になる文献も多々記載あり。
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原発のニュースを耳にする今日。クライトンの先見の明というか、見識の広さに導かれるように興味深く読んだ。クライトンの著作で、彼自身のあとがきがある書籍って初めてだった気がするが、こちらも彼の思いがつづられていて興味深く読めた。
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いや、やはりすごかった。いつもながら最初の100ページくらいはゆっくり時間が流れるが、そのあとは一気だ。後半もいっぱい恐ろしいシーンはあったが、私は南極のクレバスにはまったところが一番ぞくぞくした。なにか、腰のあたりからすっと血の気が引くような感覚だ。恐ろしすぎる。まあけれど、き...
いや、やはりすごかった。いつもながら最初の100ページくらいはゆっくり時間が流れるが、そのあとは一気だ。後半もいっぱい恐ろしいシーンはあったが、私は南極のクレバスにはまったところが一番ぞくぞくした。なにか、腰のあたりからすっと血の気が引くような感覚だ。恐ろしすぎる。まあけれど、きっと助かるはずと思っているから、わりと安心して読み進めることができる。モートンについても。さて、一番読みごたえがあるのは、解説にもあるが、ホフマンがエヴァンズに熱弁するところ。「社会統制のためにいちばん効果的なのは、恐怖を通じてコントロールすること。」東西冷戦以降は環境問題を人類共通の恐怖としたというところか。9.11以降はテロについても。しかし、人工的に雷雨や津波を起こして異常気象をつくり出すという行為は、いったいどこまでが現実でどこからが創作か。現在の技術でどこまでできるのか。またドレイクは、この大金をはたいて環境テロを起こすことで、どれだけの利益を得るというのか。不可思議なところはいくつも残っている。作者からのメッセージも読みながら、環境問題については考えさせられる。どのように子どもたちに伝えていけばよいのか。教科書レベルの知識と、一般常識と、裏に隠された欺瞞と。戦争で金儲けができなくなった人間が環境問題に目をつけるというのはあり得る話だ。まあ、環境問題については「よくわからない」というのが真実なのだろう。
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