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黄昏流星群(30) ビッグC

弘兼憲史(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 小学館
発売年月日 2007/09/28
JAN 9784091814685

黄昏流星群(30)

¥715

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2019/08/02

「社長の星春」株式会社フォーイーストは運動靴の分野でシェアトップを誇る一流スポーツメーカーである。その会社の代表取締役社長を務める中津川修三はある日、自分の身一つで築きあげたこの会社がファンド会社によって敵対的買収を仕掛けられたことを知る。実直な人柄と仕事ぶりで今の地位を築いてき...

「社長の星春」株式会社フォーイーストは運動靴の分野でシェアトップを誇る一流スポーツメーカーである。その会社の代表取締役社長を務める中津川修三はある日、自分の身一つで築きあげたこの会社がファンド会社によって敵対的買収を仕掛けられたことを知る。実直な人柄と仕事ぶりで今の地位を築いてきた修三はこの会社を守るためTOB(株式公開買付)で対抗する。ちょうどその頃通りがかりで初めて入ったイメクラ風俗店でめぐみと言う女と昵懇になり一息も気が休まらない緊張の毎日を送る修三にとってオアシスのような存在になる。だが結局TOBは思惑通りに進まず、古くからの付き合いのある会社も今回の騒動を静観している。どうやら内部にも裏切者が出たらしい。精根尽きていよいよここまでかと覚悟を決めた時、株を34%取得していたファンドが業界1位のサイキ産業に持株を全て売却した。その結果業界4位のフォーイーストと1位のサイキ産業の経営統合という形で事態は収まったが、実際は最初からフォーイーストの運動靴部門のシェアを狙ったサイキ産業が裏で糸を引いた強引な乗っ取り工作だった。納得のいかない結果に終わった修三だったが、めぐみと深い仲になり人となりを聞くうちにピンと来た。偶然にも(本当に偶然にも)めぐみの父はサイキ産業の社長であった。そんなまさかに驚きながらもその後ひっそりと修三は会社と彼女の前から去る。3年後懇意にしていた職人たちと小さな靴会社を立ち上げていた修三の元にめぐみが結婚の報告に来た。心からお互いの幸せを願って2人はキスをして別れた。「隣の星人」 毎日毎日同じ仕事の繰り返しで倦んでいた片山美波(47)は同僚の小倉かおり(50)に最近アパートの隣りに越してきたうだつのあがらない中年男のことをこきおろして自分たちの不満の日々の溜飲を下げていた。そんなある日隣の男が急病で玄関で倒れているのを発見し介抱したことがきっかけで美波とその男は男女の仲になる。男は見た目こそうだつが上がらないが肉体はかなり鍛え上げられて逞しくセックスも強い。決してロマンティックとはいえないが女の歓びを満たしてくれる男の存在が徐々に大きくなる。その事を何となくかおりには伝えられずにいたが、ある日上司が駅で飛び込み自殺した現場にその男佐藤和夫が居たのを見て、かおりは彼がやったのではないか?彼は殺し屋ではないか?と言う。当然男にその話をしてみても笑って否定されただけだが、事態は急変する。今度はそのかおりが(絶対散歩などしないと普段から公言していたかおりが)散歩中に川から転落して亡くなったのだ。しばらく経ちかおりの兄が遺品を整理した中にあった美波宛ての手紙を読むと、そこには和夫を尾行し名古屋のホームで人を落とす所を目撃したと書いてある。確かにその期間出張で名古屋に行くと言っていた。美波はもう一度本人に問い質すも否定され、証拠に明日会社に付いて来れば良いというので付いていくと(当たり前だが)ちゃんと会社で働いているようだった。やはりミステリー好きのかおりのただの妄想なのか?と思っていたところ和夫から結婚を申し込まれた。慎ましい新居でのささやかな生活を送る2人。そんなある日、駅で和夫が電車を待っていると何者かに背中を押され線路に落とされた。落ちながらも振り返るとそこにはアパートに住んでいた頃に途中で隣りに越して来た大学生の男だった。その瞬間ホームに電車が入ってきた。やはりかおりが言ったように和夫は殺し屋であり、美波との結婚を機に引退したいと組織に申し出たが、その世界の事を知りすぎた男は組織から消されたのだった。という世にも奇妙な物語的なめちゃ怖いオチ。まさに落ち。面白かった。(写真①裸腕立て伏せ)(写真②腹筋ギューンギューン)

Posted by ブクログ

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