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刑場に消ゆ 点訳死刑囚 二宮邦彦の罪と罰
1,780円
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 文藝春秋/ |
発売年月日 | 2007/08/06 |
JAN | 9784163693507 |
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刑場に消ゆ
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商品レビュー
3.3
7件のお客様レビュー
感想がまとめにくい本。 まず、文章自体が読みやすいけれど、元が雑誌連載という構成上の問題か、時系列が錯綜し、関係者も多く、文脈的に誰の話をしてるのか混乱したり、主語が誰か判らない文もちらほら。 それでも内容の興味深さで一気に読んだ。犯罪のルポなどを読み慣れている人なら、そうでも...
感想がまとめにくい本。 まず、文章自体が読みやすいけれど、元が雑誌連載という構成上の問題か、時系列が錯綜し、関係者も多く、文脈的に誰の話をしてるのか混乱したり、主語が誰か判らない文もちらほら。 それでも内容の興味深さで一気に読んだ。犯罪のルポなどを読み慣れている人なら、そうでもないかもしれないけど。 死刑という判断の重さが、おそらく今とかなり違った時代のこと。今なら死刑判決にはならないのではないか。それがいいか悪いかは別として。 死刑囚の生活、獄中での点訳環境(独学で本を点訳できるまでになるのは並大抵ではない)ものすごく丁寧な文体の手紙。いろいろ興味深く、関係者の繋がりも何か不思議な縁というような感じを受ける。 その分、あとがきで提示された『足音が近づく』の疑問が、喉に刺さった魚小骨のように気になって困る。ここで二宮の人物像を疑うと、受ける印象が完全にひっくり返る。ここは解決していただきたかった。 そして、本題からそれるために立ち入らなかったものとは思うけど、何の落ち度もない被害者の無念には一言言及があって良いと思う。 遺族の、横領の疑いを晴らせて本人も浮かばれるとの言葉は、それはそうとして、こんなロクでもない経緯で殺されたと知ったら、私なら発狂する。 美談にしてはいけないとか、警察の捜査の在り方へよ疑問とか、執行に立ち会う業務の重さとか、いろいろな感情が次々と湧き上がる1冊だった。
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点字と死刑囚という並びに興味を持ち手に取る。死刑囚が収監中の13年間に1500冊もの点訳書を作成し、図書館や視覚障碍者に寄贈していた、またその一端が巡り巡って一人の高校生の人生に影響を与え、彼が長じて盲導犬訓練士(「クイールの一生」の人物)となっていたことにも触れられている。点訳...
点字と死刑囚という並びに興味を持ち手に取る。死刑囚が収監中の13年間に1500冊もの点訳書を作成し、図書館や視覚障碍者に寄贈していた、またその一端が巡り巡って一人の高校生の人生に影響を与え、彼が長じて盲導犬訓練士(「クイールの一生」の人物)となっていたことにも触れられている。点訳への没頭とその仕事の精勤さは、罪と向き合い、また死刑への恐怖から逃れるためでもあろうが、元来がまじめで丁寧だからこその仕事ぶりだったろうと思う。点訳とその校正の丁寧さは大変なものである。今ではPCのソフトでできてしまう点訳をこの時代は一点一点手で打ち、手で修正しなければならないし、間違いがあって大幅な訂正となれば大部分の打ち直しとなるのだから。広島での被ばくと元妻の不貞がきっかけとなった人生の転落ぶりから殺人事件を犯す様子は人の弱さを感じもした。事件の凄惨さは否定すべくもないが、主犯と共犯の関係に共犯者(無期懲役)との量刑の差には疑問も。時代的、見せしめ的要素を感じた。誰もが死刑が執行されないと助命嘆願がほとんど行われない中、時の大臣の判断で執行されてしまう事実も重い。他方で所々人物の二面性を感じるところもあった。おそらく著者もその疑念を持っていたから文章ににじみ出ているのだろう。あとがきで死刑囚を主人公とした別の本の存在のその内容の本書との違いについて触れている。
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被害者や遺族に対しての償いがまるでなく、ものすごい違和感と嫌悪感のみ残りました。眉間にシワが深くできたよ…もう。
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