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中川ちえ【著】

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 アノニマスタジオ/KTC中央出版
発売年月日 2007/07/30
JAN 9784877586522

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商品レビュー

3.7

8件のお客様レビュー

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2015/11/25

中川ちえさんの本を読んでみた。「おいしいコーヒーをいれるために」しか読んだことがないけど、これは大好きな本だった。 この本もすごく気に入った。彼女の、感性からそのまま紡ぎだされる自然な文章が好きだ。 蚤の市で、こんなの誰が買うんだろう、何に使うんだろうと思ってしまっていた骨董品...

中川ちえさんの本を読んでみた。「おいしいコーヒーをいれるために」しか読んだことがないけど、これは大好きな本だった。 この本もすごく気に入った。彼女の、感性からそのまま紡ぎだされる自然な文章が好きだ。 蚤の市で、こんなの誰が買うんだろう、何に使うんだろうと思ってしまっていた骨董品は、こういう方が買うんだなとわかった。 サビサビのへんちくりんなものとか、ミニチュアの黒いミシンとか、チマチマしたものとか。 モノの使い方の発想が自由なのね。 古い鉄のアイロンをドアストッパーかブックエンドに、シューキーパーを麦わら帽子をかけておくのにちょうどいいかなと思って買い求めるとか! これらを埃だらけのガラクタの中から選び出し、こんなふうに使ったら素敵かなとひらめき、その様が目に浮かぶのだからすごい。センスのなせる業以外の何ものでもない。 わたしもこんなふうに自分のセンスでガラクタの中から素敵なものを見つけ出したいものだよ。 出西(しゅっさい)まつり面白そうだな。 この本は、実家に引っ越すというところから始まるけど、離婚されたということなのかしら。 「おいしいコーヒー…」のときは結婚されてたのよね。確か、たまたま結婚したのがコーヒーの焙煎人で、みたいなことが書いてあった。 この本には、暗いというのではなく、静謐な感じが漂うような気はします。 いろいろ不安はあるだろうけど、何か新たな決意をもって前に進まれているような、そんな気配もします(完全なる憶測だけど)。 素敵な本です。

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2015/08/06

中川ちえさんは、ものを大切にする人だ、というイメージが強い。僕はただのお客さんだけど、蔵前の店に行くと、何も知らない若者に一つ一つ丁寧にそのもののことを教えてくれる人だ。 それは大切にできるものを良く知っていて、それらを紹介することを仕事にしているから、というだけではない、と思う...

中川ちえさんは、ものを大切にする人だ、というイメージが強い。僕はただのお客さんだけど、蔵前の店に行くと、何も知らない若者に一つ一つ丁寧にそのもののことを教えてくれる人だ。 それは大切にできるものを良く知っていて、それらを紹介することを仕事にしているから、というだけではない、と思う。 「隠居」の話がある。実家の母屋と並んで立っている古い平屋のはなれをそう家族は呼んでいるのだという。 その隠居の古めかしさ、そこに似つかわしい、いつまでも変わらないかたちの受け継がれたもの。そうしたものに対する感性の鋭さはもともと、生きてきたなかで培われたものであるかもしれないし、ものの奥に、その作り手や作り手の思い、を想像できる人だからかもしれない。 蔵前にあるin-kyoという店名は、ここからつけられたのだろうか。そう思うと、なんだかとても合点がいく話だと思った。

Posted by ブクログ

2014/08/12

「もの」とのつきあいは「ひと」とのそれに 似ています。 日々の暮らしをともに過ごす器や雑貨との出会いと、背後に広がる文化や風土、作り手との交流を描きます。そして、年齢を重ね変わりゆく自分と変わらない自分に向き合い、ていねいに言葉を綴ったエッセイ集。

Posted by ブクログ

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