![南方熊楠 講談社学術文庫](https://content.bookoff.co.jp/goodsimages/LL/001559/0015590218LL.jpg)
![](https://content.bookoff.co.jp/assets/images/banner/campaign/limited/blank-750-120.png)
商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 講談社/講談社 |
発売年月日 | 1981/01/10 |
JAN | 9784061585287 |
- 書籍
- 文庫
南方熊楠
商品が入荷した店舗:店
店頭で購入可能な商品の入荷情報となります
ご来店の際には売り切れの場合もございます
お客様宅への発送や電話でのお取り置き・お取り寄せは行っておりません
南方熊楠
¥1,210
在庫なし
商品レビュー
4.1
10件のお客様レビュー
50年前、高校生の時に南方熊楠を知ったが断片的な理解だった。この本は南方熊楠という巨人を幅広く知る格好の1冊となった。著者の鶴見和子さんという方を初めて知った。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
生物学の研究と民族学の研究は、彼の好奇心が動かした。権威や名声は求めない、純粋な好奇心が欧米、アジアの国々へ足を運ばせ、言語の壁をもろともせず、世界に向けて寄稿した。そして、その好奇心が彼と関わる地域住民や各国の著名なリーダーや研究者を惹きつけたのだろう。そして、往年の生物学への研究はエコロジーの考えに基づいたはず。”全ての事象は、他の全ての事象と関わりがある”。科学的因果関係、仏教的輪廻因果、南方曼荼羅もそれを踏まえている。神仏合祀の反対意見書、壮大であり、明確であり、自身の経験や知見を存分に書き連ねた。地域には地域特有の歴史背景や自然環境をもち、そこで生活する人たちの文化や心身に少なからず影響し、けっして地域を語る上で無視できない。という考えは、生物学と民俗学を生涯にかけて研究した彼だからこそだろう。彼の著しを知った私は、彼に尊敬を表すと共に今後の人生において彼の知見を心に留めておきたい。そして、彼の気伝を研究した著者にも感謝を表する。
Posted by
巨人、南方熊楠を紐解く❗ 柳田国男研究者であった著者だからこその論法がキラリと光った作品だと個人的には感じられた。 共に日本の民俗学の創始者でありながら、決定的に異なる柳田と熊楠との比較然り、熊楠自身の比較研究法然り… そしてやはり面白いのは『南方曼陀羅』だ。 一途で、誰...
巨人、南方熊楠を紐解く❗ 柳田国男研究者であった著者だからこその論法がキラリと光った作品だと個人的には感じられた。 共に日本の民俗学の創始者でありながら、決定的に異なる柳田と熊楠との比較然り、熊楠自身の比較研究法然り… そしてやはり面白いのは『南方曼陀羅』だ。 一途で、誰よりもピュアで、感受性がズバ抜けて豊か。もちろん探求心が強く、研究熱心でいて、義理人情に厚い。先を見越した広い視野で「幸福とは何か」を追求した巨人。 決して平坦な人生ではなかったが、己を貫いた巨人の側面を的確に指摘した、とても読みやすい作品だった。 巨人、熊楠に惹かれるものを感じる方は一読の価値ありだと思う。
Posted by