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新編 ぼくは12歳 ちくま文庫
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新編 ぼくは12歳 ちくま文庫

岡真史【著】

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新編 ぼくは12歳 ちくま文庫

748

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 筑摩書房/筑摩書房
発売年月日 1985/12/01
JAN 9784480020291

新編 ぼくは12歳

¥748

商品レビュー

4.5

27件のお客様レビュー

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2024/04/24

著者は12歳で自死。 生き続けていれば、さらに深いレベルで悩んだことだろう。そう思っても、やはり生き続けて欲しかった。それこそ、自他の命のために。 命。 自分の中にあって、肉体を通して発現してくる、全くもって不思議なもの。だから、その不思議な命を自分だけのものと思ってはいけない...

著者は12歳で自死。 生き続けていれば、さらに深いレベルで悩んだことだろう。そう思っても、やはり生き続けて欲しかった。それこそ、自他の命のために。 命。 自分の中にあって、肉体を通して発現してくる、全くもって不思議なもの。だから、その不思議な命を自分だけのものと思ってはいけない。この世界への存在理由が親という「縁」を通してなされたのだし。 時々、しみじみ生かされているという感覚や、導かれているという感覚が訪れてくるが、若い時はそのような感覚はなかった。生き続けることの一つの意味が、それらの中にあると思っている。 自分が死ぬ時、どんな感慨の中、逝くことになるのだろうか。その日を楽しめるような生き方をしていきたい。

Posted by ブクログ

2023/02/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「ひとり ただくずされるのを 待つだけ」 という言葉を残して自殺した12際の少年の残した詩集。 その孤独な感性には、あまりにもシンクロするところが多く、何度、読み返したかしれない。何度、自分自身の自死を夢見たかしれない。 でも、その時代を乗り越えて、自死への夢は持ち続けているものの、今も生き続け、その夢にはどういう意味があるのかと考え続ける日々だ。 そして、同じような夢を見る子ども(そのまま育ったかつての子ども)たちを死へ向かわせないためには、どうすれば良いのか、そういった気持ちが何らかの犯罪に向かうのではないかとの思いもあり、どうすれば防げるのか、何が必要か、考えている。

Posted by ブクログ

2022/04/21

Twitterで見かけて気になり、読みました。僅か12歳で投身自殺をした少年による詩、作文や読書感想文、ご両親の手記や読者からの手紙なども収録。彼が書いた詩は一見すると微笑ましい内容のものが多いが、ふとした時に酷く寂しさを覚える。詩を綴りながら彼は何を思っていたのだろう。『ぼくは...

Twitterで見かけて気になり、読みました。僅か12歳で投身自殺をした少年による詩、作文や読書感想文、ご両親の手記や読者からの手紙なども収録。彼が書いた詩は一見すると微笑ましい内容のものが多いが、ふとした時に酷く寂しさを覚える。詩を綴りながら彼は何を思っていたのだろう。『ぼくはしなない』という詩を書きながら、その後彼は死んでしまった。ご両親の手記を読むと彼は周りと上手くやっているように見せながら、その実、何か周囲の人間とは異質に感じる自己を持て余し、人と分かり合うことを冷淡に諦めていた節がある。12歳という年齢である一つの動かしがたい、絶望にも似た真実を見つけてしまったのかもしれない。色々考えてみても自殺の理由は分からない。知っているのは彼自身だけだ。孤独な時、または孤独になりたい時に、読み返したいと思う。

Posted by ブクログ

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