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生と死の間 新装復刊
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生と死の間 新装復刊

N.サロート(著者), 平岡篤頼(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 白水社/白水社
発売年月日 2003/10/01
JAN 9784560047743

生と死の間 新装復刊

¥2,860

商品レビュー

4

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2014/11/29
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※このレビューにはネタバレを含みます

いきなり夕飯作りから解放された、三連休のド真ん中(≧∇≦) こういう時にピッタリな一冊。 ヌーヴォーロマンの非生産性をこよなく愛しいと感じた、有意義な半日でした〜

Posted by ブクログ

2011/10/29
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ロマン主義の教養主義的小説で、内省的な自己意識の中で「ぼく」が「彼ら」と「彼女」の間で右往左往する。「彼ら」とは他者であり、世間であり、社会的な成功のカギを象徴する存在と言えるだろう。一方で「彼女」は自分の感動であり、自己の問題意識であり、内的感動・震えを司るような、象徴的存在といえるだろう。「ぼく」は「彼女」の力強さ、本物を信じつつも、一方では「彼ら」を気にかけ、「彼ら」を軽蔑し、「彼ら」にへりくだる。自分の関心をとことん貫くのか、それとも社会的成功におもねるのか。 この小説は意識の水準で展開していく内省的な物語なので、ひたすらことあるごとに葛藤が続き、理想や、欲望や、言い訳、白状、誰もがその心のうちで明らかなものが、上記の如き象徴の力を借りて渦を巻きながら進んでいく。全体としては、「ぼく」は「彼女」の元にいたが、そこにいながらも要領よく「彼ら」のもとへ行こうとして、自己欺瞞が暴かれーの、引き裂かれーの、懺悔的な状況の果てに、また「彼女」のもとへと戻っていく物語だ。さながら一人の無垢な青年が様々な経験を通して成長を遂げていく教養小説である。 「こいつは死んでいる。こいつは生きている」 シンプルだけどこれが指標になっている。タイトル「生と死の間」の「生」は「彼女」を指し、「死」は「彼ら」を指していると考えられる。そして「間」にいるのは「ぼく」だ。しかし正直に言えば、一読しただけでは、というより僕の読解力では、「彼ら」の立ち位置がよく分かっていない。特に「彼女」が「彼ら」に近づくとか離れるとかいったくだりだ。「彼女」は「彼ら」の中にいる「ぼく」をどうなの?どうなの?とグリグリ苦しめては、「彼女」のもとへと仕向けているは分かるのだが、先の展開、もう少し繊細な観察によって支えられた箇所、この部分を理解することはできなかった。というのも、読了への気持ちが先行して、留まることなく読み進めてしまったからだ(ただそこに拘泥しなくて良かったと通読した今では思う。もともと、天使と悪魔の声に板挟みになりながら悩んでる人の文章なので、全体から部分の役割を理解して、そして単語の意味を特定していくという分析のほうが、たぶん良い。というのも、迷ってる人はなるほど迷っているので、迷ってる内容に確信を見出すために手に取った近場の根拠は、それもまた悩みによって吐き出された足場不安定な悩みであり、脆弱な悩みを脆弱な悩みによって理解するという眉つばな事態にもなりかねない。これは小説である以上部分部分は迷いながらも、全体としては結末へと確かに進んでいる。だから全体を足がかりにすれば理解も早いのではないか。だが再読するかという問題はある!)。このあたりをもう少し丁寧に読み込めば、心理的葛藤の機微に触れられると思う。 この小説は最高のタイミングで僕の前に現れてくれた

Posted by ブクログ

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