商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 新潮社/ |
発売年月日 | 2005/10/11 |
JAN | 9784101176338 |
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- 文庫
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蔦乃屋の家を出てたった一人でマンション暮らしをはじめた里子は、やがて椎名の子を産み、真幸と名づけます。母親のつねは厳しい態度を崩さず、里子は勘当状態となりますが、初孫の真幸を見るとたちまちつねは相好を崩して、世間の目をはばかりながらも、ふたたび里子が家に帰ることを許すようになりま...
蔦乃屋の家を出てたった一人でマンション暮らしをはじめた里子は、やがて椎名の子を産み、真幸と名づけます。母親のつねは厳しい態度を崩さず、里子は勘当状態となりますが、初孫の真幸を見るとたちまちつねは相好を崩して、世間の目をはばかりながらも、ふたたび里子が家に帰ることを許すようになります。 一方頼子は、彼女の画策が功を奏し、商売に行きづまった熊倉を自殺へと追い込みます。しかしその結末は、冷たく閉ざされた彼女の心を解きほどくことにはなりません。その後彼女は、日下という若い男に惹かれていき、しだいに男性不信から解放されますが、その後あまりにも数奇な運命に見舞われることになります。 大学卒業を控えた槇子は、小泉士郎というエリート会社員との結婚をきめたものの、奔放な大学生活を終えて家庭に入ることに躊躇し、新しい生活への希望を早くもうしなってしまいます。 男に愛をささげることの歓びを知らない頼子と槇子の運命を、家庭を顧みることなく愛を貫いた里子と対照的にえがいているところは、著者の女性観がはっきり示されているといえそうです。むろん、こうしたあまりにも固定化された女性像に反発を感じる読者も少なくないと思いますが、いまさら渡辺淳一の作品をつかまえてそんな不満をぶつけてもなにもはじまらないと個人的には思っています。それよりもむしろ、トルストイの『アンナ・カレーニナ』のように、はっきりと異なる役割を割り振られたヒロインたちの対照的な運命の交錯をドラマティックにえがいているところに、本作のエンターテインメントとしてのおもしろさを見るべきなのではないかと思うのですが、どんなものでしょうか。
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すごい面白い。やばい。 随分前某企業の重役さんとお話させて頂いた時に勧められた本の1冊。過去に美しく、強く、生きるワザ―銀座で学ぶ「仕事と華」原 利栄 (著)やら、 祇園の教訓―昇る人、昇りきらずに終わる人岩崎 峰子 (著)など、 いろんな花町に関わった方の本を読んでました。 ...
すごい面白い。やばい。 随分前某企業の重役さんとお話させて頂いた時に勧められた本の1冊。過去に美しく、強く、生きるワザ―銀座で学ぶ「仕事と華」原 利栄 (著)やら、 祇園の教訓―昇る人、昇りきらずに終わる人岩崎 峰子 (著)など、 いろんな花町に関わった方の本を読んでました。 それは「デキル」大人の女性は何を考え何をしてそうなったのかを知りたくて。 結局読んでるだけじゃ無駄だ、と思ってこの手の本を読むのは止めたのですが。 今になってすごく興味深くなりました。 この「化粧」は京都の老舗料亭の3姉妹の話なのですが、3人とも全然違った生き方、考え方をし、年をとってゆくのです。三種3様。 長女頼子は京都の有名舞妓だったにもかかわらず、町から出て、銀座のクラブのオーナーママになる。 頼子には双子の鈴子がいたが、熊倉とゆう男に犯され自殺。 頼子もまた熊倉に犯され自分と鈴子の復讐を誓う。 次女里子はいわばお見合い結婚をし、料亭「蔦乃屋」の若女将となったが、東京の大企業専務である椎野に惹かれる。 三女槇子は唯一芸事を習わず、東京で奔放な大学生活を送ってゆくんですが! 私が一番共感得れるのは里子。 私は不倫や浮気は絶対に認めれないけど、好きな男に突っ走る様はすごいと思う。 京都の原谷とゆう桜の名所から始まるこの物語は終始京都の町模様が鮮明に描かれていて、懐かしい面とか今になって知ったこともたくさん。 人との接し方がまったく違っておもしろい。 料亭を切り盛りする大女将のつねは堅くて昔の京都人って感じがする。 里子が椎名の子供を妊娠して家を出たけど結局産んでからは豹変したし! 勘当同然だったのに子供の真幸が生まれる前から、口では一番きつくても一番心配していたのはつねだし。 結局どんなにきつい事いってても親は子供が一番タイセツみたいだ。 里子も実際一人で育てると決心しつつも、やっぱり心細くて、また産んでから母親の気持ちが分かって考え方も変わった。 私は子供産んでないから判らないけど。なんかいぃなぁって思う。 好きな人と結婚できなくてもその人の子供がいれば生きていける、って考える気持ちは判らなくはない。 長女の頼子は人に対しても覚めてて、特に男に対してはより一層! でもそれは若いときに双子だった鈴子は熊倉に犯されて、その熊倉の子供を宿してしまい、それが原因で自殺。 自分も同じように犯されたとゆう事実が人間不振に陥る理由で。 ずっと復讐を誓っていたが思わぬところで熊倉を自殺に追い込む復讐を果たしてほぅけてしまった部分もあって。 自分が殺したんじゃないかと夢にまでうなされるようになる。 その当初出会った日下とゆう男に好意を持たれ、心を開き始めるが、実は熊倉の息子だった!!!(゚д゚?) 運命っていったい…┌(__?)┐ とにかく人間模様がおもしろい!! 里子なんて自分が夫の子供じゃなく妊娠したのは明らかなのに産むと決意してからは頑なだし。 まわりは里子を「強い」とゆうけど。 里子がそこまでできるのは椎名が好きでそれ以外はどうでもいいからだ。 自分が好きな男以外はどうでもいいの。 勝手で我儘だけど、私はそれに共感。 また里子とは反対の頼子の人を信用しない面も共感できる。 人なんて結局は一人で、何があろうとも結局は自分で解決するしかない。 その点三女槙子が一番現実味を帯びてるのかも。 槙子のように若いうちに沢山遊んでいろんな男を見たほうがいいとゆう、言ってることは判るけど、私には無理だなー。 ほしいのは沢山の構ってくれる人じゃなくてただ一人だけでいいから。 女は黙って男についてくものだと、私は信じて疑ってないから。 どんな理不尽なことでも、ついてゆくしかない。と思ってるから(;^_^A 好きなら黙ってついてく、いやなら離れればいい。 里子が妊娠したとき椎名に会いたくて仕方なかったけど、ハラボテな醜い自分を見せるのがいやで、会わないと断ったのもすごい覚悟だ。 会いたい気持ちなんて早々押さえれるものじゃないのに。 めまぐるしく変わる状況のなか、立ち向かう3姉妹の生きざまに入り込んでしまう本だった。 読み応え十分!! 舞台とか映画化されたらしいけど、誰を主人公に、どうゆう配役だったんだろう…(?_?) 今だと長女米倉、次女仲間、三女上戸って感じかなあ〜 椎名は、椎名桔平、熊倉は真田弘之かな!! 毎日遊び歩いてて暇だった私を救ったのはヤッパリ文庫だった
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