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波の塔(上) 文春文庫
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波の塔(上) 文春文庫

松本清張(著者)

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波の塔(上) 文春文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 文藝春秋/文藝春秋
発売年月日 1974/09/10
JAN 9784167106058

波の塔(上)

¥597

商品レビュー

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3件のお客様レビュー

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2010/05/28

 「どっかへ出られる…

 「どっかへ出られるでしょう、道があるから」深大寺の夕暮れの迫る細い林を連れ立って歩きながら結城頼子の実に暗示的な言葉を清張は、物語の冒頭に用意し、この始まったばかりの悲劇を暗示している。 深大寺から舞台は夜の暗がりに連なる多摩川の堤防へと移る。「道があるから、どこかへ出られると...

 「どっかへ出られるでしょう、道があるから」深大寺の夕暮れの迫る細い林を連れ立って歩きながら結城頼子の実に暗示的な言葉を清張は、物語の冒頭に用意し、この始まったばかりの悲劇を暗示している。 深大寺から舞台は夜の暗がりに連なる多摩川の堤防へと移る。「道があるから、どこかへ出られると思ったけれど、どこへも行けない道ってあるのね」頼子がささやく。早くも悲恋の結末が「何処へも行けない道」に暗示されて、読者は物語の先を急ぎたくなる。

文庫OFF

2012/01/02

この作品も何度か映像化されており、最近では、麻生祐未と小泉孝太郎の作品を観たが。かつてNHKで放送された佐久間良子と鹿賀丈史の作品の方がよかった気がする。青年検事と容疑者の妻が運命のいたずらにより愛し合うこととなるものの悲運の展開になるという一種の恋愛ストーリーに、収賄事件という...

この作品も何度か映像化されており、最近では、麻生祐未と小泉孝太郎の作品を観たが。かつてNHKで放送された佐久間良子と鹿賀丈史の作品の方がよかった気がする。青年検事と容疑者の妻が運命のいたずらにより愛し合うこととなるものの悲運の展開になるという一種の恋愛ストーリーに、収賄事件という清張得意の社会派色を絡ませているところが面白い。もうひとつ感じたのは、青年検事は局長の令嬢からの求愛を振り切ってでも一途に人妻を求めていること。それほどまでに男女の愛は強くも悲しいものなのか、という点である。

Posted by ブクログ

2011/05/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

松本清張だけどサスペンスではない。 旅先で出会った男女が家族や不倫相手などと絡まりあい、最終的には報われない。

Posted by ブクログ

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