商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 新潮社/新潮社 |
発売年月日 | 2010/08/01 |
JAN | 9784101134239 |
- 書籍
- 文庫
松風の門
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松風の門
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商品レビュー
4.1
21件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
中学生の時「鼓くらべ」を読んでから、ずっと山本周五郎氏の小説が好き。芸術とは比べたり競うものではない、というところが共感できた。 何度読んでも、娘が老人の言葉を思い出して鼓をやめてしまうあたりから胸が熱くなる。 私の人生観を変えてしまった。 他の短編もどれも良い。
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山本周五郎の短篇小説集『松風の門』を読みました。 『日日平安―青春時代小説』に続き、山本周五郎の作品です。 -----story------------- 幼い頃、剣術の仕合で誤って幼君の右眼を失明させてしまった俊英な家臣がたどる、峻烈な生き様を見事に描いた“武道もの”の典型「...
山本周五郎の短篇小説集『松風の門』を読みました。 『日日平安―青春時代小説』に続き、山本周五郎の作品です。 -----story------------- 幼い頃、剣術の仕合で誤って幼君の右眼を失明させてしまった俊英な家臣がたどる、峻烈な生き様を見事に描いた“武道もの”の典型「松風の門」、しがない行商暮しではあるけれども、心底から愛する女房のために、富裕な実家への帰参を拒絶する男の心意気をしみじみと描く“下町もの”の傑作「釣忍」、ほかに「鼓くらべ」「ぼろと釵」「砦山の十七日」「醜聞」など全13編を収録する。 ----------------------- 1940年(昭和15年)から1964年(昭和39年)に発表された作品13篇が収録されています… 『失恋第五番』だけは、時代小説ではなく、現代小説です。 ■松風の門 ■鼓くらべ ■狐 ■評釈堪忍記 ■湯治 ■ぼろと釵 ■砦山の十七日 ■夜の蝶 ■釣忍 ■月夜の眺め ■薊 ■醜聞 ■失恋第五番 ■解説 木村久邇典 山本周五郎の短篇は、安定した面白さですね… そんな中で印象に残ったのは、 藩主・宗利の幼少時に剣術の仕合で右眼を失明させたことを償うための決死の奉公… 池藤小次郎の忠義の行動に静かな感動を覚える『松風の門』、 伯父の厳しい忠告により堪忍することを宗とした癇癪もちの青年が、周囲から軽蔑されるが、悶々の挙句、ついに堪忍袋の緒を切って、自身の自主性を取り戻すクライマックスが爽快感な『評釈堪忍記』、 性格の異なる、おしずとおたかの姉妹の鮮やかな性格描写、世直し運動家と称する兄・栄二の両親の扱い… 家族への複雑な思いを描いた『湯治』、 保守派の家老を斬って隠し砦に立て籠った青年武士たちの極限状況における17日間の微妙な心理を揺れ動きをテーマにしたサスペンス色の強い『砦山の十七日』、 著者が"一場面もの"と名付けた作品のひとつで、市井の生活の一場面を切り取り、舞台劇を観ているような展開が新鮮な印象を与え、深い余韻を残す『ぼろと釵』と『夜の蝶』、 肉親への愛情を断ち切って裕福な実家への帰参を振り捨て、しがない棒振りの暮らしを選ぶ心意気が爽やかな下町モノ『釣忍』、 かなぁ… 読めば読むほど、味わいが深くなる山本周五郎の作品、次も読んでみようと思います。
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45年前に出された13編から成る山本周五郎の短編集。昭和15年から39年にかけて編まれた武家物 町人物とバラエティーに富む内容です。時代小説はいつまでも色褪せないので その意味では作り手にとっても取り組み易いジャンルかも知れないけど力量の問われる分野でもありますね、日本人の琴線に...
45年前に出された13編から成る山本周五郎の短編集。昭和15年から39年にかけて編まれた武家物 町人物とバラエティーに富む内容です。時代小説はいつまでも色褪せないので その意味では作り手にとっても取り組み易いジャンルかも知れないけど力量の問われる分野でもありますね、日本人の琴線に触れることが多いジャンルだけに。山本周五郎は安定の作り手でした。
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