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赤い人 講談社文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 講談社/講談社 |
| 発売年月日 | 1984/03/01 |
| JAN | 9784061832008 |
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赤い人
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赤い人
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商品レビュー
3.9
28件のお客様レビュー
吉村昭さんの作品にハズレなし。 今回も情景がありありと浮かんできます。 高熱隧道の灼熱も過酷でしたが、こちらは極限の寒さとの戦い。 先人の偉業にただただ感服します。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
・あらすじ 明治14年、赤い獄衣をきた終身懲役囚40人は東京集治監から小樽へ降り立った。 明治政府が囚人の労働力を利用して北海道の原野を開墾するという過酷な国策を打ち立て、その第一陣として送り込まれた囚人たちだった。 死と隣り合わせの過酷な環境で酷使される囚人たちとそれを見張る看守、無償の労働力によって利益を得る資本家、囚人の開墾した土地に暮らす移民などを描写する歴史文学。 ・感想 吉村先生の破獄を読んで、網走監獄に聖地巡礼したくなったので11月に来訪。 そこでこの本を見つけたので購入した。 網走監獄自体は実は2度目だったんだけど、2回目であっても時間が足りず駆け足になってしまうほど興味深い施設だった。 過酷すぎる…人権などない時代の囚人の扱いなんてこんなもんなのだろうけどあまりにも酷い。 過酷な労働で死んでも税金浮くし、ちょうどいいじゃん!むしろその位の罰がなければ囚人達は改心しない、という考えのもと決定した政策なのでどんどんと使い捨てされる囚人たち。 と言っても囚人も囚人…囚人に同情心が芽生えたところで、脱獄後に強盗や強姦、殺人を犯したという描写もはいるので囚人と看守どっちに肩入れすることもなく「こういう事があったんだな…」と淡々と読んだ。 出てくる地名や人名、施設名を検索したり「囚人道路」を検索したり、当時の囚人たちが命を削って切り拓いた北海道という土地を大事にしないとな…としみじみ思った。 この時代北海道に移民するのは政変によりそうせざるをえなかった人達であったことや、囚人も政治犯、国事犯も多かったなども知れた。
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北海道を旅行した際に網走刑務所のお土産コーナーで見つけて購入。 明治の北海道開拓史を語る上ではずせない囚人労働やタコ部屋労働、屯田兵や移住開拓民についての詳細が書かれている。 囚人労働については明治23年に設置された網走刑務所が有名だが、本書はそれよりも以前の明治14年に初めて...
北海道を旅行した際に網走刑務所のお土産コーナーで見つけて購入。 明治の北海道開拓史を語る上ではずせない囚人労働やタコ部屋労働、屯田兵や移住開拓民についての詳細が書かれている。 囚人労働については明治23年に設置された網走刑務所が有名だが、本書はそれよりも以前の明治14年に初めて北海道に設置された樺戸集治監の建設場所の選定、原野の開墾、路面整備など、本当の意味で北海道開拓の「礎」を築いた人々の記録だ。 明治維新、新政府軍と戦って敗れ、図らずも朝敵の汚名を着せられてしまった仙台藩の伊達邦也を含む移住団のほとんどが、北海道の過酷な自然、開墾の大変さに耐えられずに餓死するという凄惨な歴史や、厳しい自然環境に加え、原野にいる虫や野生動物からの襲来を受け、両手・両足が鎖で繋がれたまま重労働をさせられる囚人の姿、医者も逃げ出す集治監の状況などが詳細に書かれている。 詳しくは本書を読んで欲しいので語らないが、北海道開拓の時代は看守も囚人も毎日が命懸けで、平和な現代を生きる私たちは本当に恵まれていると、本書を読んで強く感じた。 表向き「暴戻ノ悪徒」という評価の囚人に対する扱いが非道なことはもちろん、脱走者を出した際の看守への懲罰も、今の公務員では考えられないものだ。 看守と囚人は常におがたいに憎み合っており、脱走者が出た際に襲われた看守の屍体が凄惨な状態であったことがそれを示している。 このように、一般の歴史館の説明や参考書では読めないような暗い歴史が描かれた本書。 ホラー小説として紹介するにはいささか不謹慎な気もするが、現代に生まれてよかったと背筋が凍る気持ちになるのは間違いない。
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