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青べか物語 新潮文庫
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青べか物語 新潮文庫

山本周五郎(著者)

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青べか物語 新潮文庫

649

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新潮社/新潮社
発売年月日 2002/12/01
JAN 9784101134031

青べか物語

¥649

商品レビュー

4

24件のお客様レビュー

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2021/12/02

田舎の人間を生々しく描いた小説は初めてかも知れない、自己中心的で、他所者に興味がなく、せこく狡く生き、上辺だけの優しさで他所者に接する態度など 後書きにもあった通り、先生の言葉が殆ど全く記載されていないという点も印象に残る 30年後の再訪、誰も自分のことを覚えていない 非ユ...

田舎の人間を生々しく描いた小説は初めてかも知れない、自己中心的で、他所者に興味がなく、せこく狡く生き、上辺だけの優しさで他所者に接する態度など 後書きにもあった通り、先生の言葉が殆ど全く記載されていないという点も印象に残る 30年後の再訪、誰も自分のことを覚えていない 非ユークリッドの定理 平行線は交わらない しかし無限大の空間においては相交わる 世間が広大であるからこそ、それぞれの座標をもった三人がめぐりあう機会も生れる 〜しており ではなく 〜してい という表現

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2021/03/07

 山本周五郎 著「靑べか物語」、1964.8発行。著者は大15春、浦安にスケッチでぶらり訪れ、風景が気に入って3年過ごしたそうです。数えの23から26迄。この作品は浦粕(浦安)という根戸川(江戸川)下流の漁師町を舞台にした物語です。著者若き日の体験を小説風にアレンジされてます。青...

 山本周五郎 著「靑べか物語」、1964.8発行。著者は大15春、浦安にスケッチでぶらり訪れ、風景が気に入って3年過ごしたそうです。数えの23から26迄。この作品は浦粕(浦安)という根戸川(江戸川)下流の漁師町を舞台にした物語です。著者若き日の体験を小説風にアレンジされてます。青べかってなんだべと思いつつ、浦粕に住むたくましい男たち、女たちの暮らしぶりにぐいぐい引き込まれていきました。さしずめ昭和の初めのディズニーランドのようですw。体も心も素っ裸な女性が印象的です。短編連作、ある意味、異色作品だと思います。

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2020/04/16

これはなかなか味わい深い物語である。 しかし、著者の他の作品と同様な「小説」を期待すると肩すかしを食らうかもしれない。 大正末期~昭和初期が時代背景と思われるが浦安近辺の漁師町に数年滞在した「私」の日記のような物語で、当初その「私」は当然、山本周五郎その人であろうと読み進めるのだ...

これはなかなか味わい深い物語である。 しかし、著者の他の作品と同様な「小説」を期待すると肩すかしを食らうかもしれない。 大正末期~昭和初期が時代背景と思われるが浦安近辺の漁師町に数年滞在した「私」の日記のような物語で、当初その「私」は当然、山本周五郎その人であろうと読み進めるのだが、そうではないらしい事が少しずつわかってくる。 この変の微妙な読者の心理変化が独特な感覚を味あわせてくれる。 昭和初期なんて、もちろん私自身は知らない。 しかし、その頃の郷愁やノスタルジーはなんとなくわかる。 今、三丁目のなんとかとか昭和三十年代がもてはやされているけど、いつの時代でも昔を懐かしむ事は繰り返されていたんじゃないだろうか。 この「青ベか物語」も、「私」が感じた当時の町の住人たちの生活ぶりを書き綴ることによって、読者それぞれが持つ郷愁を味あわせてくれるという独自の小説に仕立てられている。 ちょっと難しいのですが、私のような年寄りには凄く楽しめる本でした。

Posted by ブクログ

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