商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 幻冬舎/幻冬舎 |
発売年月日 | 2007/02/08 |
JAN | 9784344409200 |
- 書籍
- 文庫
犬の消えた日
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犬の消えた日
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商品レビュー
2.9
10件のお客様レビュー
物語を読み終わり、あとがきのところを読んでいたら、知らず目頭が熱くなりました。ペットとの生活体験が全くない当方でも感じるものがあったので、楽しい思い出のある方であれば、もっと違ったかもしれません。一方で事実に即しているけれど、小説なのでデフォルメはあるなとも感じました。
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実話をもとに作られた戦争中の犬たちの物語。 戦時下での日本の様子が哀しく伝わってくる。 軍用犬として出征する犬たちの事情が描かれ、 それだけではなく、ペット犬たちまでもが、お国のために献納すべしと集められていたなんて!知らなかった。 犬達は警察に集められ、殺戮され、軍人さんのコー...
実話をもとに作られた戦争中の犬たちの物語。 戦時下での日本の様子が哀しく伝わってくる。 軍用犬として出征する犬たちの事情が描かれ、 それだけではなく、ペット犬たちまでもが、お国のために献納すべしと集められていたなんて!知らなかった。 犬達は警察に集められ、殺戮され、軍人さんのコートに毛皮が使われ、肉は食用になったと。。。 動物たちの受難と、家族同様に愛する犬を奪われた悲しみに、いたたまれない思いでいっぱいになった。 それだけでなく、重く心に残ったのは、集めた犬たちを殺す役割を担った人の、消えない心の痛み。 あとがきには、 "国の命令で犬を集め、殺戮に立ち会った経験は、記憶の中から消したくても、消すことのできない忌まわしい思い出"と。悲しすぎる。 様々な立場の方達の"伝えなければ"という思いが心に響いた。
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文章力がすごいとか 世界観が独特とかそういう本ではなくて 第二次世界大戦に勝つため 軍用犬を育てて戦地に送り出し その寂しさから飼った柴犬を今度は”供出命令”に従って 兵隊の防寒毛皮にするために献納しなければならなかった少女の数年を 感情的よりも説明的に穏やかに描いた実話ベースの...
文章力がすごいとか 世界観が独特とかそういう本ではなくて 第二次世界大戦に勝つため 軍用犬を育てて戦地に送り出し その寂しさから飼った柴犬を今度は”供出命令”に従って 兵隊の防寒毛皮にするために献納しなければならなかった少女の数年を 感情的よりも説明的に穏やかに描いた実話ベースの物語です。 教科書に載っていそうだなと思いました。 戦争で悲しい思いをした飼い主と 無言のうちに犠牲になった動物たちが主役ですから やっぱり涙は一筋も二筋も零れるんですけど 過度に扇情的ではないから冷静に受け止められる部分もあって 戦争をしないと決めた今の日本に生きるあたしたちの印象に 却って残りやすいのではないかなあ。 軍用犬のアルフとフリッツ。 献納された東亜。 必死になって逃がそうとしたサチマル。 他にもネコやカメなども出てきて 動物全般をこよなく愛する方にはすごく響くと思います。
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